宿無し弘文―スティーブ・ジョブズの禅僧

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宿無し弘文―スティーブ・ジョブズの禅僧

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  • サイズ 46判/ページ数 325p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784797673821
  • NDC分類 188.82
  • Cコード C0095

出版社内容情報

日本エッセイスト・クラブ賞(第69回)受賞!!

「ハングリーであれ、愚直であれ」(スティーブ・ジョブズ)
──この言葉は禅の教えだった!

スティーブ・ジョブズの「生涯の師」で、iPhoneやiPodなどの革新的製品の設計思想にヒントを与えた日本人僧侶・乙川弘文。
足かけ8年、関係者への徹底的な取材の中で浮かびあがってくる、ジョブズとの魂の交流。
僧侶としての苦悩。

「日本曹洞宗の明日を担う」とまで期待された若き僧侶は、なぜ故郷を捨て、アメリカに渡ったのか?
ある人は「あんなに優れた禅僧はいない」と激賞するが、「女にだらしない、酒浸りの男だった」と批判する人もいる。──彼はいったい何者だったのか?

そして、スイス山奥での突然の死。その真相は?


一橋大学名誉教授・中谷巌氏絶賛!

【乙川弘文・略年譜】
1938年 新潟県加茂市「定光寺」の三男として生まれる。
1951年 得度。
1956年 駒澤大学仏教学部に入学。
1960年 京都大学大学院に。
1965年 永平寺に上山、修行僧となる。
1966年 永平寺の特別僧堂生に抜擢。
1967年 渡米し、カリフォルニア州「タサハラ禅マウンテンセンター」を開創。
1970年 最初の結婚。
1975年 若きスティーブ・ジョブズと出会う。
1979年 同州「マウンテンヴュー観音堂」を開創。
1983年 同州「鳳光寺」「慈光寺」開創。
1984年 離婚成立。
1986年 ジョブズとともに加茂市の実家を訪ねる。
1989年 ジョブズの提案で、彼の「ジャックリング」邸に住む。
1995年 再婚。
2001年 コロラド州ナーローパ大学で教授就任。
2002年 スイスにて、娘、摩耶とともに不慮の死を遂げる。


【著者】
柳田由紀子【やなぎだ・ゆきこ】
1963年、東京生まれ。1985年 早稲田大学第一文学部演劇専攻卒業後、新潮社入社。
月刊「03」「SINRA」「芸術新潮」の編集に携わる。
1998年、スタンフォード大学他でジャーナリズムを学ぶ。
2001年、渡米。現在、アメリカ人の夫とロサンゼルス郊外に暮らす。
著書に『二世兵士 激戦の記録──日系アメリカ人の第二次大戦』(新潮新書)、
翻訳書に、『ゼン・オブ・スティーブ・ジョブズ』(集英社インターナショナル)などがある。
2021年、『宿無し弘文 スティーブ・ジョブズの禅僧』で第69回日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。

内容説明

「ハングリーであれ、愚直であれ」は、禅の教えだった!ジョブズが「生涯の師」と仰いだ日本人僧侶の生と死。

目次

第1章 激賞と酷評と
第2章 生い立ちから渡米まで
第3章 アメリカで、ジョブズと出逢う
第4章 追うジョブズ、追われる弘文
第5章 ジョブズと離れヨーロッパへ
第6章 最後の日々
第7章 乙川弘文の地獄と手放しの禅

著者等紹介

柳田由紀子[ヤナギダユキコ]
1963年、東京生まれ。作家、ジャーナリスト。1985年、早稲田大学第一文学部演劇専攻卒業後、新潮社入社。月刊「03」「SINRA」「芸術新潮」の編集に携わる。1998年、スタンフォード大学他でジャーナリズムを学ぶ。2001年、渡米。現在、アメリカ人の夫とロサンゼルス郊外に暮らす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

70
ジョブズ氏が生涯の師と仰いだ禅僧・乙川弘文氏を辿るルポ。30人の関係者の証言だけで構成されるが、称賛と酷評の両極端。沈思黙考、無垢な聖者とその宗教的な深さを激賞する人もいれば、破戒僧、風来坊、養父母への冷淡、私生活は無茶苦茶、女性遍歴(二度の結婚、婚外子、同棲)、時間にルーズ、アル中などの酷評も多数。その広い振幅の中で、読者に弘文氏の実像を推理させる本書の構成は、芥川龍之介の「藪の中」のようなスリルに満ちている。尤も、弘文氏もスティーブ氏も、誰に何と言われようと、そんなこと全く気にしてないに違いない…。2020/07/13

ひこうき雲

64
スティーブジョブズが師と仰ぐ日本人僧、乙川弘文。二人はジョブズがアッブルから追放されていた不遇な時代にもっとも親密な交流をしていた。彼は一体何者なのか。その生涯は。そこに意味があるのか。「弘文の魂はジョブズに、ジョブズの魂はアップル製品に取り移り、今、世界中で円を描くように息づいている」─好きも嫌いもない。広い世界で「誰か」に出会いたい。2020/08/30

ネギっ子gen

51
【スティーブ・ジョブズを始め、世界中の弟子から慕われた師は、“破戒僧”でもあった】「宿無し興道」澤木師や、一休、良寛を彷彿させる、禅師・乙川弘文。「日本曹洞宗の明日を担う」とまで期待された若き僧侶は、なぜ故郷を捨てて、アメリカに渡ったのか? ある人は「あんなに優れた禅僧はいない」と激賞し、ある人は「女にだらしない、アル中の生活破綻者」と批判した。元来は生真面目な人物が、天地自然と一体化した“のぼー”に。修士論文の<転依>を自ら実践したのか? 彼は何者だったのかを徹底的に取材。参考文献一覧と関連年表付き。⇒2020/10/03

おさむ

33
河野通和さんのメルマガで絶賛されてた本著、確かにめちゃくちゃ面白い!Macの創業者、スティーブ・ジョブズが心酔した破戒僧、乙川弘文の人生を、遺族や関係者の証言から浮かび上がらせるドキュメンタリー。「僧侶ではなく詩人」「いつも扉を開いている裸の人」「本能に正直に生き、本質を掴もうとした人」‥。人によって見方が大きく異なるのも、この人のスケールの大きさゆえか。聖と俗を併せ持つのが宗教であり、また人間の真理でもある。弘文の生き方そのものが「禅的」だったんだなとも思う。久しぶりの良書でした。2020/07/08

踊る猫

28
もちろんこの本はノンフィクションなのだが、読みながらどこかミステリを読んでいるような心地を抱いた。乙川弘文というキメラのような多面的な顔を持つ、だがどう語っても「乙川弘文」以外の何者にも帰結しない男を語った証言を多々集成したこの本は、スティーブ・ジョブズをも虜にした破戒僧の魅力をこの上なく饒舌に語っている。もちろん弘文自身の言葉が含まれていないが、弟子や知人の言葉を通して弘文のメッセージは痛いほど伝わる。あるがままを受け容れ、泥の中で蓮として咲くこと。木乃伊取りが木乃伊になるようなエンディングはやりすぎ?2021/01/06

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