出版社内容情報
20世紀初頭の華やかなりしパリで人気随一の芸人となった元奴隷の黒人がいた。だが、芸は認められたが「人間」とは認められず、歴史から消え去った…。日本で公開の仏映画『ショコラ』の原作!
ジェラール・ノワリエル[ジェラールノワリエル]
舘 葉月[タテハヅキ]
内容説明
19世紀末の華やかなりしパリで、人気随一の芸人となった元奴隷の黒人がいた。だが、芸は認められたが、「人間」と認められることはなかった…。われわれの心にひそむ「差別」の根源を問う、真実のヒューマン・ドラマ!
目次
ハバナ生まれの若い奴隷の物語をいかにして発見したか
ショコラはビルバオで漂白されそこねた
ラファエルはいかにして「ショコラ」になったか
手ひどく殴られて
歴史家はなぜ主人公が悪魔との契約書にサインしたと考えたか
ショコラはうまく切り抜けた
世界の人気者
カラモコ・ドゥアッタラ
ラファエルはよく響く大笑いでどのように批判をはね返したか
なぜラファエルは不名誉な役を受け入れたのか〔ほか〕
著者等紹介
ノワリエル,ジェラール[ノワリエル,ジェラール] [Noiriel,G´erard]
1950年生まれ。現在、フランス社会科学高等研究院教授。フランスにおける移民史研究のパイオニア的存在であり、著書は日本でも高い評価を受ける。2009年頃から道化師ショコラの研究を開始し、研究者と芸術家が協力して文化促進をめざす非営利団体DAJAを立ち上げる。ショコラに関する演劇型講演の企画や、演出家マルセル・ボゾネの舞台『ニグロ道化師ショコラ』の脚本執筆を手がけてきた
舘葉月[タテハズキ]
1980年生まれ。フランス社会科学高等研究院博士(歴史学)。現在、日本学術振興会海外特別研究員として、ジュネーヴ大学で研究に従事。専門は、フランス近現代史、国際関係史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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