沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史

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  • サイズ B6判/ページ数 654p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784797671858
  • NDC分類 219.9
  • Cコード C0095

出版社内容情報

沖縄の群雄たちから戦後日本を逆照射する、衝撃の大型ルポルタージュ。天皇、米軍、スパイ、密貿易──今、「美ら島」の封印を解き放つ。

私はこの取材で、これまでまったく耳にしなかった話をおびただしく聞いた。とても信じてもらえそうにない光景を各所で目撃した。本書ではそれをいわばゴーヤチャンプルー風のごった煮状態のまま報告していきたい。(本文より抜粋)

内容説明

月刊「PLAYBOY」誌上に長期連載。沖縄の戦後六十余年を作ってきた群雄たちを活写して、戦後日本を逆照射する衝撃の大型ルポルタージュ。沖縄列島を一個の肉体と見立て、その肉体が戦後に演じ、あるいは演じさせられた悲劇と喜劇、まばゆい光と濃厚な影があやなす南島奇譚ともいうべきドキュメントである。

目次

1 天皇・米軍・沖縄県警(「お約束」の島から「物語」の島へ;歴史に翻弄された沖縄県警 ほか)
2 沖縄アンダーグラウンド(花街・映画・沖縄空手;沖縄ヤクザのルーツ「戦果アギヤー」 ほか)
3 沖縄の怪人・猛女・パワーエリート(弾圧・拷問・右翼テロ;第三の新聞・沖縄時報顛末記 ほか)
4 踊る琉球、歌う沖縄(島唄復活と大阪ウチナンチュー;沖縄ミュージックは日本に届くか ほか)
5 今日の沖縄・明日の沖縄(少女暴行事件の傷跡;美ら島の陰に)

著者等紹介

佐野眞一[サノシンイチ]
1947(昭和22)年東京生まれ。早稲田大学文学部を卒業後、出版社勤務を経てノンフィクション作家に。97(平成9)年、『旅する巨人―宮本常一と渋沢敬三』で、第二十八回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

扉のこちら側

31
初読。月刊PLAYBOYにて約3年に渡り連載された作品。挑発的なタイトルに負けない、次から次へと涌き出るテーマで600ページがあっという間に読めた。実名がこれでもかと出ているが、それ以上に出せなかった名前も多いのだろう。2013/03/24

James Hayashi

28
奄美群島は鹿児島に属しながら米軍下に置かれその後本土復帰。しかし“日本人”ながら“非琉球人”とし外人登録を義務づけられ、また琉球人からは下に見られるという屈辱を味わう。昭和天皇と沖縄、沖縄抜きには語れない中内ダイエー王国など興味を引いたが、マイナーな話題とアンダーグランドの話題などあまりにもバラエティであったが、本質をついていないルポとしか読めなかった。2017/11/23

山猫

13
「海燕ジョー」のモデルとなった男のインタビューを中心に斜め読み。佐野さんふやけたな。2023/02/12

ふみふむ

12
「被害者意識」に隅取られた”大文字言葉”の沖縄ではなく、数多くの登場人物の取材を通じて”小文字の沖縄”として現実をストレートに読者に届けるとのコンセプトがいい。厳しい状況の下でも生き抜く沖縄人のしたたかで柔軟なDNAに感心した。沖縄やくざの激しい抗争の歴史は始めて知った。2011/09/25

Maki Uechi

9
★★★★★ 見事にチャンプルー沖縄を書ききっていますね。著者ならではのアンテナにビンビンと響いた人物を体当たりで取材。そして参考文献を見ただけでもほんとすごい!と思いました。Vシネに出てきそうな人物がゴロゴロでてくる。青い海と空と基地だけではない沖縄の姿。2016/01/06

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