内容説明
『疲れきって、足が動かなくなっても、中止するわけにはいかない。誰も引き上げてはくれない。否応なしにこの坂は、自分で歩かなければ終わりは来ない』。最愛の息子である哲也を亡くした悲しみの中で、加奈子は四国遍路を決意し、道中で哲也と“心の対話”をしながら歩を進めた。彼女は歩き遍路の先々で、多くの善意の施しを受け、自分の生命は目に見えない天命によって“生かされている”ことに気づいた―。息子との死別を通じて著者が感じた思いを綴ったエッセイ。
目次
1 逆縁
2 遍路
3 再生
著者等紹介
東あい子[ヒガシアイコ]
1942年鹿児島県出身。現在山口県在住。10代の頃から趣味で小説を書き始める。数年前より、講座で本格的に学び、小説、童話を制作している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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