内容説明
「お見合いなど三人目程度で決めるものを、貴女はあれやこれやと迷う末に、最後の屑を掴んだ。つまり三十六人目の豚よ」。周りの人間から散々反対された結婚。けれど、私にとってはかけがえのない大切な夫でした―。野に咲く名のない草花とも語り合える、そんな穏やかな夫との出会いから死別までを描いた感動のエッセイ。戦前、戦中、戦後と、苦労の絶えない日々を懸命に駆け抜けた人生が鮮やかに浮かび上がる。
著者等紹介
堀ノ内香月[ホリノウチコウゲツ]
大正13年、東京都杉並区生まれ。会社勤めの傍ら、人生の歌人、草木愛好家として余技を楽しむ。日支事変、大東亜戦争と、戦前戦中戦後を一直線に駆け抜けた。現在は、郷土史研究の一環として時代の波に潰えた幕末の偉人・小栗上野介伝の執筆に挑戦中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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