内容説明
韓国のエリート街道を進んでいた青年が、「国防の義務」によりベトナム戦線にかり出された。帰還後、戦場での悪夢に苦しみ続けていた彼を襲ったのは、妻の不貞という許し難い事実。怒り狂った彼が不倫現場で見たものは、あまりにも意外で衝撃的な光景…流血の惨状だった。「妻殺し」の汚名をきせられ刑務所に投獄された青年。やがて憎悪の塊となって脱獄。様々な人間模様の中で、「生と性」への強烈な執着に突き動かされるように悲痛な逃避行が始まった。妻を殺したのはいったい誰なのか―。韓国ナンバーワンベストセラー作家が遂に日本本格上陸。
著者等紹介
金聖鍾[キムソンジョン]
1941年全羅南道の求礼にて出生。韓国推理作家協会副会長。デビューは1969年。1977年に韓国推理小説の最高傑作とも評される『最後の証人』を発表すると同時に一躍注目を集め、本格的に推理作家としての活動を開始する。以後は新作を発表するたびにベストセラーとなり、現在韓国のミステリー界では巨匠的存在。国内での売上部数は累計1000万部を超える韓国を代表する実力派作家
祖田律男[ソダリツオ]
翻訳家。1951年兵庫県神戸市出身。現在神戸市在住。韓国語翻訳研究会代表。第24回BABEL翻訳賞(韓日部門)最優秀賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
-
- 電子書籍
- 毒より強い花【タテヨミ】第241話 p…