新風舎文庫
サリン事件の真実

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  • サイズ 文庫判/ページ数 182p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784797495560
  • NDC分類 326.23
  • Cコード C0195

内容説明

松本・地下鉄の両サリン事件は世界初の化学テロであり、日本のみならず世界中を震撼させた。毒物、化学・生物兵器の世界的権威として知られる米国の科学者、アンソニー・トゥーは、当時サリンの情報に乏しかった日本の警察から捜査協力の要請を受ける。彼は米陸軍とのネットワークを駆使してサリン分析法の情報を取得し、捜査を進展させる糸口を掴んだ。事件解決までの経緯や化学・生物兵器の解説、事件の衝撃によって変革のもたらされた危機管理の実情が語られ、今後のテロ対策に一石を投じる迫真のドキュメント。

目次

第1章 松本サリン事件(化学兵器による世界初のテロ事件;錯綜するサリン情報;米軍情報を日本警察機関につなぐ ほか)
第2章 地下鉄サリン事件(通勤ラッシュを襲った同時多発テロ;東京地下鉄が襲われる!;逮捕の決め手となった科学的証拠 ほか)
第3章 サリン事件検証(松本サリン事件の傷跡;被害者救援の功労者たち;今後のテロ対策を考える ほか)

著者等紹介

トゥー,アンソニー[トゥー,アンソニー][Tu,Anthony T.]
1930年台湾台北生まれ。台湾名は杜祖健。コロラド州立大学名誉教授、千葉科学大学教授。毒物、化学・生物兵器の世界的権威として知られる。父は台湾初の私立大学、高雄医学大学を設立した杜聡明。国立台湾大学理学院卒業後、61年スタンフォード大学で博士号(Ph.D.)を取得。70年コロラド州立大学教授に就任、98年に名誉教授となる。一連のサリン事件の際は、警察当局にサリンの分析方法を指導するなど活躍した。04年日本初の危機管理学部を創設した千葉科学大学で教授に就任
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ランランルーんば

0
わかりやすい感謝2016/12/11

うたまる

0
世界初の化学テロに際し、警察と連携してサリン分析法を指導した理科学者の回想録。初めて知ったけど、松本で使用されたサリンに比べて地下鉄でのそれは純度が相当低かったという。急な指令だったため精製できなかったらしいが、実際よりも被害が数倍広がる可能性があった事実に愕然とした。また、事前に第七サティアン周辺でサリン代謝物が検知できていたにも関わらず地下鉄サリン事件を防げなかったのは惜しい。それは本当に惜しい。だけど、オウムだとの確証は無かったし、強行すると宗教弾圧との批判に晒されたはず。この判断はかなり難しいよ。2018/09/25

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