内容説明
英文で書かれた『茶の本』は、茶道の根本精神を味わい深く説き、「美」と「和」の日本文化の真髄を日露戦争後の西欧世界に広く知らしめた名著である。一世紀が経過した現在。戦禍の絶えない国際社会において、本書は日本人としていかに生きるべきかを改めて考える上で、大きな指針となるだろう。訳文は明快で、天心の深遠な思想が見事な現代日本語に置き換えられている。
目次
第1章 人間味あふれる茶碗
第2章 茶の流派
第3章 道教と禅
第4章 茶室
第5章 芸術鑑賞
第6章 花
第7章 茶人
著者等紹介
山口景史[ヤマグチケイシ]
1949年東京都世田谷区生まれ。横浜美術館勤務など、長年にわたり芸術文化振興事業に従事。99年岡倉天心研究会(ワタリウム美術館内)会員
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