新風舎文庫
徳島ラジオ商殺し事件

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  • サイズ 文庫判/ページ数 381p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784797494082
  • NDC分類 326.23
  • Cコード C0195

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とくけんちょ

46
夫殺しの汚名を着せられ、殺人の罪で13年服役した女性。検察による別件逮捕、違法な取調べにより、作り出された冤罪。女性の死後、ようやく再審、無罪となるまでの道のりを描いた本作。今のように司法制度が充実しておらず、お上の裁きは絶対の時代。その労苦は、想像に余りある。ただ真犯人は捕まってない。本作は、あくまで当事者に近い者の著作。2022/08/10

駄目男

4
人間たるもの、自ら犯した罪に対し司法の場で断を下されたら、大方、諦めも尽き闘う気力など消え失せると思うが、だが何年、いや何十年かかろうとも無罪を勝ち取るまで冤罪を訴え、マスコミ、世間、身内を騙し続け正義が我になどと叫び、演技をし続けれるものだろうか。到底、考えの及ばぬことだと思うがどうだろう。私なら、そんな欺瞞を押し通して、世間を欺き続け獄死なんていうことは出来ない。 それをどう見たらいいのか。検察が有罪と言うから有罪、弁護側が無罪と言うから無罪と軽々に論じてはいけないが、やはり無罪と言わざるを得ない。 2018/10/05

ホダカ

1
事件としては聞いたことがあったような…津田先生の再審請求が通ったあとの「ここからが大事」が一番じゃないのかなぁ。この著者の願いは「無罪」であり、その先には同じような状況にある人がいれば励みにもなるのだから。それにしても茂子さんの懐の深さには頭が下がる。こんな人、今どきいないだろうなぁ。2018/09/19

Ikuto Nagura

1
なんかとても感動した。もっと読まれなきゃいけない本だ。著者の渡辺倍夫氏はプロの文筆家ではなく、ただの呉服商。彼の妻の叔母である冨士茂子へ理不尽に降りかかった冤罪を雪ぐための闘いの記録。事件と裁判の顛末は、まさに権力犯罪と呼ぶべき酷い話。渡辺氏は、純粋に遠い親戚の無実を信じ、法の正義を信じ、普通の人間の目で、この冤罪事件にある不正義を糾弾する。そして、茂子の強さ。偽証した店員たちを思い遣る言葉と「国家権力の威信を高めるために闘っています」という冤罪再審への思い。担当検事と、有罪を下した裁判官の心中や如何に。2014/10/28

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