内容説明
夏の終わりに利根川で釣りをしていた老人のことが、なぜか妙に気にかかった“私”。半月後、再び利根川を訪れ老人と再会することに。やがて毎日釣りに来ているらしい老人とその息子の関係、そして三十年前の事件が浮かび上がっていく…。利根川の主と呼ばれた巨大な白い鯉と、それを釣ることに人生をかけた老人の不思議な因縁を描いた物語。他に、短編小説「カラスの群舞」と定年後の体験を綴ったエッセイ「『宅急便』バイト奮闘記」の二作品を収録。
著者等紹介
堀之内重一[ホリノウチジュウイチ]
本名、野木文弥。1937(昭和12)年生まれ、福島県いわき市出身。明治大学文学部英文科卒業。千葉県千葉市在住。千葉市少年軟式野球チームみつわ台スラッガーズ代表
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