内容説明
海外の恵まれない子どもたちのために自分は何ができるだろう―。そんな疑問から始まった二十五歳ナースの体当たり東南アジア旅行記。難民キャンプ、売春宿、孤児院、ＨＩＶ感染者のためのホスピス、ＮＧＯ等を訪れては、「どうして？」という疑問が頭をかけめぐる。道中、赤痢に感染してのたうち回って入院し、大きな疑問の中で戸惑い、悲しみに打ちのめされながらも、幾多の出会いに助けられ、困難を乗り越えていく。旅の終わりに彼女が見つけたこととは？人生に迷う、若い読者必見。
目次
１ ネパール（香港；バンコクの夜 ほか）
２ カンボジア（バンコクでの入院；カンボジアへの旅の友達 ほか）
３ タイ―ホスピスへ（サンダカン八番館；ホスピスへの出発 ほか）
４ タイ―ＮＧＯ“ＳＨＡＲＥ”へ（夜行列車で東北タイへ；ピアの手料理 ほか）
５ ラオス（目指せラオスへ；国境の町で―ケンとの出会い ほか）
著者等紹介
当山紀子［トウヤマノリコ］
１９７１年生まれ。大阪府出身。看護師として小児科で勤務した後、東京大学に入学し、大学院で、国際保健医療協力について学ぶ。マザーテレサの生き方に深く感銘を受け、自分にできることは何かを模索し、アジアへの旅を始めた。大学院修了後、国際協力を実施しているＮＰＯ法人Ｈｅａｌｔｈ ａｎｄ Ｄｅｖｅｌｏｐｍｅｎｔ Ｓｅｒｖｉｃｅ（ＨＡＮＤＳ）での実務経験を経て、２００１年７月より２年間、独立行政法人国際協力機構（ＪＩＣＡ）の「インドネシア母と子の健康手帳プロジェクト」に専門家として従事。第２１回新風舎出版賞出版奨励賞受賞
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