内容説明
居宅介護専門員である著者が、仕事を介して知り合った八十九歳の女性が語った戦時中の体験を綴る。昭和十九年、召集令状により夫は戦地へ出発。そのとき彼女は身重な体で、二人の幼児を抱えていた。大変な中で出産はしたものの、東京への空襲も激しさを増してきて、彼女は義母と共に山梨の下吉田へ疎開。食糧難の中、慣れない農村の生活は過酷を極めた…。
著者等紹介
伊藤由美子[イトウユミコ]
鹿児島県大島郡出身。居宅介護専門員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。