内容説明
九州の名望家に生まれた芦川久は8歳で生母を亡くした。父親の再婚相手との確執から、中学二年の夏に兄を頼って上京。高校生になった久は、怠惰な日常に満足できなくなり夜間の演劇学校に入学する。演劇青年たちとの交流、新宿のジャズ喫茶内で語り合う文学論や演劇論は久に大きな影響を与えていく。戦後、経済復興を果たしつつある昭和中期の東京を舞台に、俳優を志す少年の希望と挫折を描く。
著者等紹介
長原一夫[ナガハラカズオ]
1945年生まれ。熊本県山鹿市出身。詩人。中世日本隠者文学研究家。聖霊探究家。イエス・キリスト信奉家。元「郡山文学」同人。現在、福島県郡山市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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