内容説明
長年にわたり、からゆき従軍慰安婦の問題に取り組んできた著者が、取材の中で聞いた多くの幽霊譚、怪談を集録。そこで見たものとは…。戦争にまつわる多くの幽霊譚、怪談は何を伝えるのか？その真実を今、あきらかにする。
目次
幽霊との祈り合い
彰義隊の幽霊
日露戦と怪談
女たちの怨念
幽霊の見えない人達
三勇士の背景
慰安婦と怪談
炭鉱と怪談
大陸の怨念
歩哨所の幽霊
鬼火
著者等紹介
山田盟子［ヤマダメイコ］
大正１５年宮城県生まれ。第１０回埼玉文芸賞（１９７６）受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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tan_keikei
3
怪談を通して語る、暗黒の近代史。取り上げられているのは戊辰戦争での惨劇、死屍累々の二百三高地、関東大震災での朝鮮人虐殺、７３１部隊の人体実験、肉弾三勇士の真実、からゆきさん密航船での悲劇、炭鉱での虐待など。元々からゆきさんや従軍慰安婦についてのノンフィクションを書いていた著者が戦争経験者のインタビュー中に幽霊話を多く聞いたことから怪談ものとして一つにまとめたものだそう。2015/01/30
