内容説明
その言語や民族の系統が今日まで明らかにされなかった北アフリカ先住民のベルベル人。モロッコ・アルジェリア・チュニジアに住み、アラビア人とは異なる言語や習慣をもつこの民族の全貌が、わが国でいま初めて明らかにされる。第1章では、ベルベル人の起源や言葉と言語地図を織りまぜて詳しく解説し、第2章の辞書編では、日常で使用する語彙を多く掲載した。これらふたつの章によりベルベル語を体系的に学習することができる。
目次
第1章 ベルベル人とベルベル語文法(ベルベル語を話していた北アフリカの先住民;ベルベル語の分布状況はどうなっているのか;「ティフナグ文字」を使っていたベルベル人;ベルベル語の現状と将来)
第2章 ミドルアトラス・ベルベル語文法ノート(文字・音韻編;文法編;辞書編)
著者等紹介
石原忠佳[イシハラタダヨシ]
1952年、東京都生まれ。創価大学文学部外国学科教授。スペイン国立グラナダ大学セム・ハム言語学科卒。同大学院博士課程修了。同大学哲文学部講師、中央大学講師を経て、早稲田大学講師を兼任。2年ごとに開催される国際アラビア語方言学界(AIDA)では、アラビア語方言とベルベル語の言語事情に関する斬新な論文を発表し、各国の研究者の間で注目をあびている。国際アラビア語方言学学会(AIDA)会員。埼玉県飯能市在住
新開正[シンガイタダシ]
1969年、香川県高松市生まれ。1992年、創価大学経営学部経営学科卒業。1993年、チュニジア国立ブルギバ大学留学。1995~1997年、フェズ(モロッコ)のランゲージセンターでモロッコ・アラビア語を勉強するかたわら、モロッコ王立伝統工芸学校でアラビア語書道を学ぶ。1999年、東京外国語大学アジア・アフリカ研究所主催シンポジウムにおいて「ミドル・アトラスのベルベル語」に関する調査結果を報告。現在は電気主任技術者として勤務するとともに翻訳に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。