内容説明
まったくデーヴィッドはついてない。学校ではじゃま者にされ、親友のスコットにも「お前はクールじゃない」と言い渡される。尊敬してくれるのは弟のリッキーだけ。ある日、不思議なおばあさんの蛇頭の杖を盗む手伝いをしたばっかりに顔をなくすことになるなんて…。ニューベリー賞・全米図書賞ダブル受賞のベストセラー作家ルイス・サッカーの最高傑作。
著者等紹介
サッカー,ルイス[サッカー,ルイス][Sachar,Louis]
1954年ニューヨーク生まれ。アメリカで人気の作家。弁護士を目指していたが、学校で子どもたちの教育に携わったことがきっかけとなり、1976年より子どもの本を書きはじめる。『HOLES』(日本では『穴』(講談社))で、1998年度の全米図書賞、1999年度ニューベリー賞ほか多数の賞を受賞。その後も数々の優れた作品を執筆している
松井光代[マツイミツヨ]
奈良県に生まれる。大阪大学大学院文学研究科独文学修士課程修了後、翻訳家となる。英日、独日の実務翻訳、出版翻訳など幅広く活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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わかな
6
長男が対人関係に悩んでいる時、内容を知らずに借りてきて、とてもタイムリーでした。ルイス・サッカーさんは、どの作品もそうですが、子どもの気持ちがばっちり描かれていて、その表現もニクイです。自分をしっかり持つことの大切さに改めて気づいた人や、相手を思い通りにしようとする圧力に負けそうな人には特にお薦めです。2011/10/26
joyjoy
5
「幸運を祈るジェスチャー」の章、これだけでも一つの短編作品のようで面白かった。呪われてる、なんて考えることはないけど、あぁ、あの時の罰が当たった…って思ったことは自分にも何度かあったなぁ。潜在意識、またはドッペルゲンガーのなせる業だったのか?詩人の魂、自分にも少しはあるのか。。。2019/05/20
ぽこ
4
「自分をしっかり持ちなさい。嫌な時ははっきりノーと言いなさい。それで離れて行くぐらいなら本当の友達じゃありません。 友達と仲良くすることは同じになることじゃなくお互いの個性を尊重しあい、思いやりを持って高め合うことです。」 たくさんの子供に読んでほしい一冊。2012/02/05
ゆう
3
(本文より)あなたが呪われていると感じたとしたら、あおれはあなたが感じやすくて、思いやりのある心の持ち主だたらだと思うわ。 小さな悪事も働けない。男の子はそんな自分をどこか情けないと感じたりするものかもしれないけれど、それでいいんじゃない。2017/04/09
夏児-kaji-
3
"不思議なおばあさんの杖を盗む手伝いをしたばかりに顔をなくすことになるなんて・・・"とあり、ホラーかなと思いながら読んだが"顔をなくす"の意味が想像しているものと違った。言動でちょっと違和感を感じる所が所々あったのは海外作家さんでノリが違うから?この歳で読むよりもっと子供の頃に読んだ方が伝わるものがありそう。自分は主人公や周りに「それってどうなの?」と思ってしまったので楽しみが半減してしまい少し残念でした。最後がハッピーエンドで良かった。2013/09/15