内容説明
「ジェンダーフリー=性差の解消」という“解釈”は、「ジェンダー」の概念事体を無効化し、「固定的性別役割分担」を維持するために仕立て上げられた。「ジェンダーフリー」をタブー視する風潮は、男女共同参画社会そのものの危機である。一部のマスコミの論調や識者の発言を、「言葉」に即して検証する。
目次
1 男女共同参画社会とは(性別にかかわりなく多様な活動が選択できる社会;「かかわりなく」を「否定」ととらえる国語力)
2 ジェンダーとは(「男とは」「女とは」という枠組み;「特性」というフィクション)
3 ジェンダーフリーとは(固定的な枠組みに縛られない;中性のすすめではない ほか)
4 ジェンダーフリー批判の構造(「無関係な出来事」と「例外の一般化」;人権問題に対する認識不足 ほか)
5 ジェンダーフリーの復権(国は「ジェンダーフリー」を禁止していない;男女共同参画社会へのステップ ほか)
著者等紹介
奥山和弘[オクヤマカズヒロ]
1954年静岡県藤枝市生まれ。現在、浜松市在住
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