内容説明
業界紙記者山本健一のところに、中国人の青年が訪ねてくる。その青年は、天安門事件の時、民主化運動の活動をして当局から追われている身だった。山本は中国に留学している日本人青年の帰国を促す任務を与えられて、訪中。その青年も、天安門事件の時に北京にいた。青年の口から中国人女性との恋や事件の背景を聞かされる。山本が帰国後、雑誌カメラマンが撮ったスクープ写真で中国人青年の正体が判明していく。天安門事件の真相を描いた問題作。発禁覚悟で公開されたネット小説を単行本化!第22回新風舎出版賞奨励賞受賞作品。
著者等紹介
小松崎松平[コマツザキマツヘイ]
1957年茨城県生まれ。東京都在住。ジャーナリスト、作家。1974年、ラジオドラマ劇賞受賞。1980年、日本ジャーナリスト専門学院卒業。同年4月から日刊紙記者を経て、放送界誌記者、情報通信紙記者を務め、1987年、光産業誌を創刊、編集長に就任。この間、欧米や中国を中心に海外取材。中東戦争、天安門事件、ソビエト崩壊などを取材。1995年からフリーランスになる。2004年、『嵐の後で飛び立つ鳥は―天安門事件秘話、戦車を止めた男』で、第二十二回新風舎出版奨励賞受賞。これまで、ゴーストライターとして産業・経済ルポなどの書籍を多数執筆
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。