内容説明
言葉は奇跡を生み出し、また人々を惑わす武器となる。言葉の錬金術師が誘う幻想詩集。
目次
彼と彼らはいいました『ええわたしたち、ついてゆくのぞましいオーデクスバグ
かべをとかすアシッド『かべをとかす『かべ
繋具A、サクションB
AQ□AP
YOH“1‐7”
パレット80地鳴りいざ“FOLD”
パレット88あるいはテンタクルS
UW□T:上へ参ります
U□WT:参りました
採卵とAM〔ほか〕
著者等紹介
外山功雄[トヤマヨシオ]
1973年生。静岡県出身
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感想・レビュー
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桜井夕也
3
何言ってるのか全くわからん。最狂である。「>>>予行にまわる 予後としてまわす/いらざるものに目星をささげ/欲しがられたなら名まえをかたり/鬼も俗眼も飼わぬまに/寝文字も揉めれば海は煮あがる/なんでもよろしの潤沢にかえる/生きいきものらは/異化ように はしり/かつての繁茂を苦しめだす とも」 「ねむりを覚ます もういちど 野の原に熱を/まるで群落 すっかり保護され/よろしき見世物 参考に参考に/せばまりゆくそこは階調のこまやかさを競う/競うだらけのみじめな残存」2014/06/23
Cell 44
0
「通りは魔にあわれ厳重な戸締まり/資格のないぼくだけが浮かれうろつき/からの検問 どちらどこまでも赤滅して/ゆるされたわけでないぼくひとりが威勢/雨のように満ち あられもなく打つ/たぐいまれなる波及の警鐘/雨樋のごとくくだし トタンにしのいで/ほがらかに暫時まきちらすのだ」(「彼と彼らはいいました『ええわたしたち、ついてゆく/のぞましいオーデクスバグ』」「Their way following ODEXVAG」)OverDrivEXtraVAGanzaーーODEXVAGしたる書としか言えぬ風速。最高だが。2016/01/30