内容説明
まちがいなく暦どおりに四季が訪れ、睦月、如月、弥生と、春がぐんぐん近づいてきて、折々の風物が目を、舌を楽しませてくれる。日々の暮らしの喜びと、生きていくことの哀しみを、音韻に托して。春夏秋冬の俳句百余句と随想集。
目次
睦月（俳句；創作 母の声を聞いて）
如月（俳句；随想 水なんて怖くないよ）
弥生（俳句；随想 心豊かに）
卯月（俳句；随想 旅をして）
皐月（俳句；随想 心の風邪）
水無月（俳句；創作 忘れていた笑顔）
文月（俳句；随想 じいちゃんの目覚まし）
葉月（俳句；随想 ナガーイナガーイ時間）
長月（俳句；創作 秋の夜長）
神無月（俳句；随想 病室）〔ほか〕
著者等紹介
谷村一蓑［タニムライッサ］
小松市内の中学校での三十三年間の教師生活にピリオドを打ち、朗読ボランティアを三年余り経験。その間、水墨画、書道を嗜む。又、古流千昇派の生花・盛花・投入れ等を学び、華道師範となり「一養千昇庵」を号する。その後、難病を抱えることとなり、傷心、憔悴の祈り、旅先にて「越中おわら」の胡弓の音色に心救われたように思い、その頃から俳句に興味を抱く。石川県小松市在住。本名、谷村美能子
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