内容説明
祭祀言語には古代人の魂と心を解く鍵が隠されている。しかも献神の口承文学は、言語学的分析にとって最も貴重な古形を保存しやすいという特徴がある。本書はわれわれの母なる日本語の全体像、その輪郭を描きはじめる一つの試みである。
目次
祝詞「大祓へ」(全文)
1 「題名」の検証
2 「前文」の検証
3 「高天ケ原の神勅」の検証
4 「天孫降臨」の検証
5 「天ツ罪・国ツ罪」の検証
6 「天津祝詞の太祝詞事」の検証
7 「科戸の風」の検証
8 「荒潮の潮の八百道」の検証
総括
著者等紹介
芝烝[シバススム]
1918年愛媛県生まれ。広島高師文科一部を経て京大哲学科へ(カント哲学)。旧制大学院(ヘーゲル法哲学)、京大人文科学研究所(『フランス革命の研究』共同研究(桑原・上山・梅棹氏ら)に参加)。独ハイデルベルク大留学(哲学・人類学)。国立民族学博物館研究協力者。京都女子大学文学部長、学長代行をへて、名誉教授。花園大学教授。マドラス大学タミル学会終身会員、日本語の系統研究会代表幹事、日本道州制研究会代表
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