内容説明
函館に単身赴任中の証券マンが最高学府を中途退学して、画家の道を歩み始めた息子を、次第に許していく心境を淡々と綴った表題作「礼服」。肺ガンで余命いくばくもない老いた父の、壮年期の姿を、片足が義足で育った息子が、哀切を込めて回想していく「中折帽とセーラー服」も収録した珠玉の小説集。
著者等紹介
木下順一[キノシタジュンイチ]
1929年函館生まれ。2004年1月で500号を迎えたタウン誌『函館』発行者。97年第48回函館市文化賞、98年北海道新聞文学賞を受賞
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