トランス・トランス・フォーエバー

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  • サイズ B6判/ページ数 142p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784797435429
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

書くことでトランス状態を抜け出した少女。14~17歳にかけて執筆した10の短篇小説集。

著者等紹介

桜井まゆ[サクライマユ]
1984年1月24日~2002年11月12日。横浜生まれ。2歳より北海道(美深町・名寄市・旭川市)で過ごす
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skellig@topsy-turvy

12
18歳で亡くなった著者の遺稿集。未完成なものもあり続きが読めないのが残念。一番感情移入して読んだのは表題作で、「不在したい」と語り音楽でトランス状態に入る主人公が、自己の拡散を求める過程を描いている。植物への嗜好、偽善者嫌悪、ドラッグに過食、強迫神経症と出てくるモチーフは暗いイメージがつきやすいものばかり。でも明晰な筆遣いと登場する「綺麗な」少年少女のお陰で、自己憐憫には堕ち込まない。彼らは仮面をかぶることはあっても惰性で「私可哀そう」とじめじめし自分を騙したりはしない。カラッとした絶望が爽やか。2013/12/26

くろり - しろくろりちよ

1
ミンザイ中毒・摂食障害・強迫観念・統合・植物・自分が一番・溶ける・精神科 ひとつひとつのキーワードが、作者自身のこと・常に頭の中にある言葉なんだと、思考がそのまま流れていくような文体を通して伝わってくる。 まさに原石。作者が亡くなっていて、次の作品を読めないことがすごく悔やまれる…。 2011/01/25

SAKI

1
再読。2011/01/10

穀雨

0
「偽善者なんて大嫌い」という独白が所々に出てきて、正直な自分を大切にする人だったんだな、と思った。「ミチル」の主人公の他者を思う心に少し胸がふるえた。2014/01/03

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