内容説明
昭和も末期に、全校を挙げて「ものつくり・総合学習」に取り組んでいた学校があった。当時は、学習指導要領に逸脱していると、その「正常化」が強く求められていた。「開かれた学校」「地域に根ざした障害教育」を自負し、実践していた教職員と、教育委員会の方針に板挟みの新任教頭の葛藤の日々を描いている。通常環境と異なる中に、心身共に苦しむ夫、それを支える妻の存在は、通常の社会通念への回帰の役割を果たしてゆく。そして最後に笑ったものは…。
目次
1 我武者羅 春
2 捲土重来を期して 夏
3 角を矯められて 秋
4 富士森の戦い 冬
5 どんでん返し
著者等紹介
能美濃真蔵[ノミノシンゾウ]
昭和15年(1940)4月静岡にて出生。昭和39年(1964)3月東京学芸大卒。平成12年(2001)3月無事定年退職。同年4月より東京都嘱託員。都下在住
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