異空間の探求と仏教―宮沢賢治 春と修羅第一集「序」文の解釈

異空間の探求と仏教―宮沢賢治 春と修羅第一集「序」文の解釈

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  • サイズ B6判/ページ数 141p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784797431728
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

内容説明

幻視者、宮沢賢治。幻想や夢の実在を信じて疑わなかった彼の幻覚・幻聴体験はその文学を構成する重要なファクターである。その幻覚体験をどう理解し解釈して、自己の内面に位置づけ、己の思想を作っていったのか。『春と修羅』第一集の「序」文を読み解くことで見えてくる、常人をはるかに超える創造力のエネルギー、思いも及ばぬ賢治独特の法華経解釈の実像を分析する表題作ほか、中原中也『一つのメルヘン』にみる賢治の影響、独自の宗教観を『よだかの星』に辿る賢治論を集約。

目次

『春と修羅』における仏教的多重宇宙論の展開(二つの書簡の証言;「心理学的な仕事」とは何か;心象スケッチとは何か;「序文の考」とは何か「序」文解釈の試み ほか)
『一つのメルヘン』と『銀河鉄道の夜』(ふたつの河原;『一つのメルヘン』の解釈;中原中也と死;『銀河鉄道の夜』について ほか)
『よだかの星』覚書

著者等紹介

中川秀夫[ナカガワヒデオ]
1942年、東京に生まれる。1966年、東京教育大学文学部卒業。2002年、創価高等学校を定年により退職
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感想・レビュー

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魚53

3
非常に面白かった。宮沢賢治の謎めいた詩の意味を知りたかった者にとっては、興味深く、暗号を解読しているかのような気分になった。法華経をもっと勉強してみたい。2021/12/21

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