内容説明
「この花、まるで私みたいやろ」。まだ綻びかけの花の蕾を細い指で開きながらあの人は言った。雪国の旧い街で静かに育まれた稚い愛、そして戦争―。喪われし清冽な時代へ捧ぐ青春の頌歌。
著者等紹介
二宮洋太郎［ニノミヤヨウタロウ］
１９２６年盛岡市に生まれ富山市や新座市などに住む。学習院大学政治学科卒業後日本育英会や学習院に勤める。夛年内外の山を登り中央アジアの山や文化に囚われ、現在パミール・中央アジア研究会長
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