内容説明
「月王」―かつての地球に酷似した惑星―の周囲を巡る二つの衛星。一つは「モナシス」。そこは、女だけが生きることを許された女性単独社会。もう一つは「フェレウス」。そのフェレウスから、一人の男が現れた。モナシス人にとってはまさしく異星人であり、同時にまた初めて目にする異性でもあったのだが…。「女だけの世界」という特異な舞台設定の中に、現実社会への鋭い問題提起を込めた、空前のスペース・ロマン。“母性”は人類を救えるか。
著者等紹介
水樹涼子[ミズキリョウコ]
1961年栃木県粟野町生まれ。1984年東京女子大学文理学部卒業。1998年小説『花巡り』にて県芸術祭創作部門「文芸賞」を受賞。2000年タウン誌にエッセイ『ハハねこの遠吠え』連載。とちぎ女性センター「エッセイ講座」担当。2001年小山市立図書館にて著者講演会開催「テーマ、女であることを超えて」2002年~東京新聞にコラム連載。「ペンしるクラブ」主宰。エッセイ講座講師。栃木県文芸家協会会員
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