内容説明
目の前の人間が、ひらひらと紙になっていく驚愕、ある日突然自分が丸になってしまう恐怖。決められた台詞を外れた時に待っている秩序からの報復。当然あるべきものがそうでなくなった時、人は絶望するのか、抵抗するのか、嘲笑するのか、いや、人間はそれを受け入れる、受け入れながら受け入れ方の優劣を競う。所詮動物である人間が、なまじ思考等と言うものをもってしまった哀しさをテーマにした、短編集。
著者等紹介
山本幸生[ヤマモトコウセイ]
京都大学理学部数学科卒。その後システムエンジニア、塾講師等を経て現在に到る
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