内容説明
1979年日本シリーズ第7戦、近鉄vs広島。広島の1点リードで迎えた9回裏、近鉄は最後のチャンスに挑む。ピッチャースマウンドで迎え撃つのは広島のリリーフ・エース、江夏豊。悲願の初の日本一をかけた近鉄最後の攻撃が、今、始まろうとしていた…。
目次
前章 1979年背景
次章 近鉄劇的な初優勝!―兄貴分『阪急』を倒した日
継章 いよいよ日本シリーズ―まだまだ恐さを知らなかったあの日
本章 近鉄が日本一にもっとも近づいた日―セピア色の日本シリーズ(大阪球場~見慣れぬ本拠地での歓喜ドラマ(第1・2戦)
広島球場~東京で崩れた敵地での夢ドラマ(第3・4・5戦)
再び大阪球場~もうひとつの『江夏の21球』のドラマ(第6・7戦))
続章 近鉄初めてのシリーズを終えて
終章 初V戦士たちの今と大阪近鉄バファローズ
著者等紹介
佐野正幸[サノマサユキ]
1952年札幌生れ。札幌光星高~神奈川大学卒。中2より当時阪急の西本幸雄氏(現評論家)に心酔。上京後は応援の為全国の球場を駆け回る。氏の縁で近鉄百貨店に入社。以後、近鉄応援がライフワーク。1998年独立。幅広い人脈を生かし、文筆業を中心に司会業共々生業とする。スポーツ関連誌にコラム掲載多。テレビ、ラジオにも出演する。東京都八王子市在住
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感想・レビュー
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Humbaba
4
勝負事である以上、勝者がいれば敗者がいる。絶望的なピンチを脱するということは、別の視点から見れば絶対的なチャンスを逃したということでもある。手中に収めたと誰もが信じていたのに、それが目の前でこぼれ落ちていく。その確信が大きければ大きいほど、異なる結果となった時のダメージも大きくなる。2014/09/05
FBN
0
図書館2013/08/16
アヤノトリロー
0
山際順二氏の小説「江夏の21球」のもとになる近鉄対広島の1979年日本シリーズを近鉄側から見たノンフィクションとして描く一冊。 近鉄の優勝、西本幸雄氏の熱い思いや街の熱気など、筆者の肌で感じたままを本にしており、熱い熱気が伝わってきた。 いつもながら思うのですが、決して洗練されたとはいいがたいものの、昭和野球の熱さというのをこれからも味わうことはできないのだなとさみしく思いました。2020/06/14