内容説明
人間には祖国が必要なのだ、祖国をなくした人々は哀れなものだ。昭和20年8月15日、日本敗戦。9月15日、ソ連軍進駐。略奪と強姦の軍隊に恐怖し、同胞の裏切りに涙した収容所生活は、出口のない暗闇だった…。引き揚げ体験をもとに綴る自分史的創作。
目次
戦いのむごさも知らずに
国敗れて
武道館へ集合せよ
屈辱の収容所の日々
懐かしき我が家へ
つかの間の我が家
我が家に赤旗
祖国へ一歩
日本人妻、戦中・戦後の悦びと悲しみ
死の三十八度線を越えて〔ほか〕
著者等紹介
西村誠一[ニシムラセイイチ]
1933年、北朝鮮殷栗で生まれる。1946年、和歌山県へ帰郷。立命館大学卒業。元県立高校教諭。著書に『図書館を利用した授業「国語演習」』(角川書店国語科通信、論究日本文学)
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