古今英米幽霊事情<br> 幽霊がいっぱい―古今英米幽霊事情〈2〉

古今英米幽霊事情
幽霊がいっぱい―古今英米幽霊事情〈2〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A6判/ページ数 281p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784797408805
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

居間で階段であなたを見つめる幽霊たち、庭で街角であなたを待ち受ける幽霊たち。英米の巨匠名匠が描く、女たちと幽霊の物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あたびー

42
「化けて出てやる」に続く英米幽霊譚集。今回は「出られた」方の物語という事です。ペネロペ・ライヴリー「黒犬」庭に黒犬を見て恐れる女。夫には見えない。娘達は母の生活に張りがないせいだと責める。母は到頭犬を受け入れることに…娘たちが嫌で嫌で腹が立ちました😫イーディス・ウォートン「万霊節」片田舎の屋敷に住み続ける未亡人。ハロウィンの暮れ方見知らぬ女を見かけてから屋敷に不可解なことが起きる。話者による推測が語られているけれども別の解釈ももちろんできるわけで、話し合ったら面白そう。2023/06/20

ニミッツクラス

27
【日本の夏は、やっぱり怪談】〈其の二・洋編〉 99年(平成11年)の税抜1800円の単行本初版。「化けて出てやる」に続く古今英米幽霊事情の第2集。英米作家の8編収録で、「万霊節」の著者ウォートンは欧州のどこにいたのか不明だが最晩年の作品だから仏国なのだろう。「黒犬」は愛犬家にはウエルカムだね。自分も亡くした犬に会いたい(お迎えは困るけど)。「林檎の木」はイメージが湧かない。リンゴの木なんてじっくり見た事ないよ。「…洋だんす」は家具のマニトウ物で、ベッツィおばさんより家具の方がドライだった。★★★★☆☆2023/07/24

内島菫

22
編者かつ訳者のひとりによる「あとがき」が的を射ていないように思えるところがあり少し残念だったが、「女性と幽霊のかかわりに焦点をあてて」編纂している点で面白い。ペネロペ・ライヴリーの「黒犬」は、ひとりの平凡な女性の妄想とみられていた黒犬の気配が、最後には彼女の夫にも感じられるようになり、彼がそれを見ようと振り返るところで終わる。黒犬が妄想であろうとなかろうと、女性の内面のゆがみや凝りが男性に反射してゆくのは、本書中の他の短篇にもみられる。イーディス・ウォートンの「万霊節」は再読。2019/04/26

timeturner

4
スリラータッチの魔女物から、のんびりしている幽霊より苛々した人間たちのほうが怖い心理劇、父と娘の絆を描いてしんみりさせる人情話、ねじれたユーモアが漂う家具の幽霊、過去のトラウマを相手に戦うサイコセラピー怪談まで、実にバラエティに富んでいる。2022/07/08

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1860908
  • ご注意事項

最近チェックした商品