内容説明
雪に閉ざされた山荘にいた全員が死体となって発見された。この難事件に建築＆探偵事務所を営む風変わりな男、蜘蛛手がいどむ、本格推理小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
wm_09
5
『剛腕』と『奇想』という言葉がこれほど似合う作品もなかなかないと思う。詰め込まれたネタの大体において勢いだけで無理を通していく様には清々しさすら感じる。冒頭シーンの謎の解体は爆笑一歩手前だし、大ネタの趣向（前例はある）のスマートさのかけらもない解法には痺れてしまう。締めに繰り出された完全に不発の仕掛けや探偵役の妙な造形も含め、ある意味愛すべき作品。（稲）2009/10/28
