SB新書<br> その運動、体を壊します。

電子版価格
¥440
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

SB新書
その運動、体を壊します。

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 192p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784797398304
  • NDC分類 780.19
  • Cコード C0236

出版社内容情報

健康促進のために運動するのはとてもいいことです。
身体はもちろん、ストレス解消など精神的にもよい効果があります。

しかし、です。運動することで、かえって調子を悪くしてしまう例が後を絶ちません。
なぜこんなことが起きてしまっているのか?
それは、間違った知識で運動を頑張っているから。
その結果、運動すればするほど不健康になるという、本末転倒な結果に終わってしまいます。

そこで本書では、多くの人が陥りがちな間違いを指摘した上で、
正しい運動をわかりやすくお伝えします。

実は今まで、このような本はあるようで、ありませんでした。
それは、運動と健康の両方を専門にする人が、非常に少ないからです。
運動を専門にする人は運動のことは指導できますが、健康の専門家ではありません。
一方で医師や看護師は、医学など健康に関することは精通していても、運動のことはほとんど学んでいません。

そんな私も、元々は体育、すなわち運動の研究者でした。
大学で体育を勉強して卒業し、大学病院で患者さんに運動の指導をしていたのですが、
本当に健康になるためには運動だけでは限界があることを嫌なほど知りました。
運動でできること、できないことがわかったのです。
さらに、多くの人が健康促進のための運動について、間違った知識を持っていることにも気づきました。
そこで、正しい健康促進のための運動を突き止めるために、多くのデータを集めて最適な運動プログラムを作成し、多くの方に実践していただきました。
そんな経験を総動員して完成させたのが本書です。

取り上げる運動は、ウォーキング、ランニング、筋トレから、体操、水泳、テニスなど、多くの人が健康のために行う種目となっています。

最後に、運動で意外に大事なのは無理をしないこと。
むしろ、「ちょっと運動不足くらいがちょうどいい」。
私は運動の専門家ですが、本気でそう思っています。
その理由は、本書にゆずることにします!

【序章】その運動、体を壊します
・筋トレで寿命が縮まることがある
・高血圧の運動で突然死する危険あり
・糖尿病の人は空腹で運動すると危険
・夜のエアロビで不眠症に
・同じスポーツばかりはケガのもと
・運動をしている人ほど膝・腰・股関節を壊しやすい
・記録を目指すとケガをしやすい
・実は、やや運動不足くらいがちょうどいい
・「もうちょっとやりたい」で止めるのが健康にはいい
・運動で最も大事なのは、実は「楽しさ」

【1章】そのウォーキング、間違いだらけです
・1日1万歩に根拠なし。歩数にこだわるな
・こんな人は3千歩以上歩くと危険
・こんな環境の時は、ウォーキングするな
・ウォーキング至上主義なのは日本くらい
・運動量は歩数×スピードで決まる
・ウォーキングではやせられない
・1回の運動で2kg減ったとしても水分だけ
・性別や年齢別おすすめウォーキング(チャートを入れる)
・最初は平坦な道からスタート
・ペースや心拍数は気にしなくてOK
・坂道ウォーキングで効果アップ&時間短縮
・ひざの悪い人はコンクリートの道路を避ける
・ウォーキング10分、筋トレ20分、ストレッチ20分がよい
・10分ウォーキングを1年続ければ健康長寿に役立つ
・持病がある人はココに注意!

【2章】そのランニング、間違いだらけです
・早朝ジョギングには大きな危険が伴う
・3万歩が歩けなければ、フルマラソンはムリ
・完走よりリタイアする勇気が大事
・上り坂のペースアップで肉離れ
・下り坂のペースアップで膝関節痛
・スポーツ貧血に要注意
・フォームは気にしすぎるな
・毎日続ける必要なし
・ウォーキングと同じく最初は平坦な道から
・3種類あるシューズをいい加減に選ぶな
・ランニングするなら朝食前より朝食後
・次の日に疲れが残っていない程度がベスト

【3章】その筋トレ、間違いだらけです
・筋トレの回数に根拠はなし
・運動しても基礎代謝は上がらない
・反動をつける、つけないは、それぞれに長所と短所がある
・筋トレで脂肪が筋肉に変わる、はウソ
・続けて動かせない負荷はケガのもと
・糖質制限はリスクあり
・筋肉痛になるくらいの筋トレがいい
・筋肉痛は筋肉がついているサイン
・筋肉は1カ月経たないとつかない
・筋肉はつかなくても、握力や背筋力はアップする
・速い動作はケガのリスクが高い
・高齢者のダイエットはリスクだらけ
・筋トレをさぼると筋肉はすぐに落ちる(筋肉はつける時間の3分の1で減る。10日間寝たきりで10歳老ける)
・健康維持のための筋トレ(自分の年齢、体力、持病にあったプログラムを)
・両方をバランスよく鍛えること
・全身が万全でなくても筋トレはできる

【4章】その体操、間違いだらけです
・無理なスピードだと、簡単にケガをする
・太った人の社交ダンスはリスクあり
・年配者にはフラダンスがおすすめ
・70歳でもフォークダンスが楽しめる
・自分に合っていれば80歳を過ぎても楽しめる
・とりあえずラジオ体操。ただし第2は慎重に

【5章】その水泳、間違いだらけです
・いきなり背泳ぎ、バタフライは体を壊す
・潜水で心臓に負担がかかる
・気づかない人多し! 水泳でこそ脱水症状になる
・血圧変化に要注意。ふらつきを起こす
・高齢者には水泳がおすすめ
・まずは平泳ぎから始めよう
・水泳は全身が鍛えられる安心な運動

【6章】そのテニス・サイクリング・ゴルフ、間違いだらけです
【上達が実感しやすいテニス】
・ハードコートは膝を痛めやすい
・テニスで熱中症になる人続出
・軽いラケットがいいはウソ
・両手打ちも組み入れよう
・男女一緒に楽しめるのも魅力
・頭を使うので認知症予防にも最適

【未熟だと危険なサイクリング】
・自転車の買い物とサイクリングは別物
・未熟さに気がつきにくい自転車の技術
・視力聴力が弱い人は公道を走ると非常に危険
・自転車は死亡事故のリスクがつきもの
・紫外線対策は超重要。皮膚へのダメージを避けて
・筋力アップにはサイクリングがおすすめ
・持久力アップは健康長寿に役立つ

【謎だらけのゴルフ】
・プレー後のほうが体重増加していることも
・心筋梗塞・熱中症になりやすい
・突然死があるのはドタキャンができないから
・同じ動きばかりなのでバランスはあまりよくない
・ゴルフは難しくない。ボールが止まっているから
・高血圧でも楽しめる
・骨密度アップやぜんそくの改善に役立つ
・持久力アップに役立つ
・仕事の潤滑油になるなど健康以外の恩恵あり

田中 喜代次[タナカ キヨジ]
著・文・その他

内容説明

健康促進のために運動に励む人は多く、とてもいいことです。しかし、運動のしすぎや、ほどほどの運動でも間違った知識に引っ張られることで、かえって体を壊すことも珍しくありません。そこで本書では、スポーツ医学の権威が40年以上の研究で突き止めた、正しい運動を具体的に詳しくご紹介。運動の危険性を訴える従来の本との大きな違いは、「健康促進のための運動に特化したこと」「高血圧、糖尿病など症状ごとに注意する項目も盛り込んだこと」「ウォーキング、水泳など競技人口の多い種目を網羅したこと」などです。

目次

第1章 その運動、体を壊します。
第2章 そのウォーキング、体を壊します。
第3章 そのジョギング、体を壊します。
第4章 その筋トレ、体を壊します。
第5章 その体操、体を壊します。
第6章 その水泳、体を壊します。
第7章 そのテニス、体を壊します。
第8章 そのサイクリング、体を壊します。
第9章 そのゴルフ、体を壊します。

著者等紹介

田中喜代次[タナカキヨジ]
筑波大学名誉教授/教育学博士(スポーツ医学、健康増進学)。滋賀県生まれ。筑波大学大学院体育科学研究科修了。大阪市立大学保健体育科講師、筑波大学体育科学系助教授、筑波大学大学院人間総合科学研究科スポーツ医学教授を経て現在に至る。日本体力医学会理事、日本健康支援学会理事長、日本メディカルフィットネス研究会元会長。健康支援事業のコンサルティングサービスを専門的に提供する株式会社THFの代表も務める。「アメリカスポーツ医学会優秀賞」「日本体力医学会優秀賞」「秩父宮記念スポーツ医・科学賞奨励賞」など学術賞の受賞歴は多数。運動・食事・健康・医療の全般にわたる研究の第一人者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mura_海竜

97
スポーツをする、また長く継続していきたい。読メで読まれていたのを見て本書を手に。図書館。運動の長所と短所。「健康華麗な人生(筆者造語)」をおくること。40年以上のスポーツ医学の研究に基づくもの。スポーツ別に書かれている。しかし、大きな収穫なし。ウォーキング、ジョギング、筋トレ、そしてゴルフの項目を拝読。これから健康寿命に注力。先々週、ランニング中に右足内側を痛めた。アスファルトなので良いシューズ、考えないと行けないかもしれない。私の実弟はゴルフのラウンド中に亡くなった。ラウンド1週間前から準備を周到に。2019/11/02

けぴ

33
拾い読み。一章 運動、五章 体操、六 章 水泳 、八章 サイクリングを読んだ。誰かと競争してやると無理をして怪我をしやすい。自分のペースでやることが大事、という、いたって普通の話でした(^_^;) 2019/10/06

アキ

32
運動は体にいいが、どれだけやればいいのか?は未だにガイドラインもなく、感覚的なものでしかない。繰り返し述べているのは、のめり込んで身体を壊さないようにということ。個人的にはジョギングの項が気になったが、正しいフォームで走るとケガが少なくなるということ。当たり前だが、いつもマラソン後に片方の足が痛くなるのはクセのせい。修正しようにも自分では分からない。いつも思うのは走るフォームは人それぞれ。フルマラソンの全国の平均タイムは4時間36分。来月2回目のフルマラソンは5時間切るのが目標です。まあ、のんびり走ろう。2018/10/22

かもめ(甘き絶望)

8
運動のやりかた次第で体をいためる。運動と同時に食生活を改善しなければならないと書いてあったので、根本的に変えたいと思うが、、ムリかな…2019/10/20

路地裏のオヤジ

3
運動をする方がしないよりは、いい程度で、自分にとっては、あまり参考にならなかった。2019/02/17

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13112765
  • ご注意事項