SB新書<br> 人工知能に哲学を教えたら

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人工知能に哲学を教えたら

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784797392616
  • NDC分類 007.1
  • Cコード C0210

出版社内容情報

AI×哲学2000年史がサクッとわかる!

「使える哲学」とはなにか?
AIロボット、ドローン、自動運転。シンギュラリティの恐怖も叫ばれる中、いよいよ活気づいてきた人工知能の世界。アメリカではすでにUberによるタクシーの自動運転が実践化されているといいます。しかし、一方でAIが紛争や殺人に使われる懸念があるなど、モラルや倫理がは追いついていない状況に見えます。
果たして、「合理的で」「最適な」答えを出す、人工知能にどうすれば「考え方」を与えられるのか。

本書では、哲学だけでなく、テクノロジーやITまで幅広い分野に造詣の深い岡本先生に、「人工知能に哲学を教える」という設定のもと、「究極な問い」を立てながら、哲学はそれにどうこたえるか…の考え方を提示いただきます。話題の人工知能と哲学を掛け合わせることで、「哲学のおもしろさ」を味わってもらう1冊を目指します。


第1章
人間はどのように「認知」しているのか?<ディープラーニング>

・「ディープラーニング」とは哲学的に何か?
・プラトンの問題
・2つの矛盾「経験値:犬を連れてくるには、犬を知っておかなければならい」
・イデア(理想の目で見る)
・知識・認知・概念とはなにか?
・「機械学習」とは何か?
あらかじめルールを与えなくてもAIが自ら学ぶ
・AI将棋「PONANZA」について。


第2章
AIに「倫理」は学べるか?<トロッコ問題の本質>

・メルセデスの取り組み 「乗客ファースト/自動運転における【設計思想】」
・MITのシュミレーション「属性か人数か?」
・古典的トロッコ問題
・トロッコ問題の大誤解
・「ルールベース」 (AI用語)
AIは人間の知性や倫理を再現できるのか? の具体的な事例として

第3章
「死」とはなにか? 宗教とは?

・人は死をどのようにとらえているか
・死を意識するとは、未来を意識することである
・メタ認知とは


第4章
機械にとっての幸福 人間にとっての幸福

・「経験機械」「水槽の中の脳」(ノージック)
・幸福とは主観的なものである
・人間にとっての幸福とは、「快」の増大である?
・人間と比較できるか?


5章
ロボットは仕事を奪うか

・AIからの指令
・残業がなくなる(労働からの解放)
・マルクス「資本論」革命が起きるのか?
・人間は人工知能をどうコントロールできるのか
・ワトソンがコールセンターを代替という事例。

6章
AIは芸術を理解できるか?

・レンブラント「風」の絵を描く人工知能
・森ビルイベント「AIは芸術を評価できるか?」
・「美人投票」(ケインズ「株」)
・新しい才能を発見できるか?
・「独創性」とはなにか?

7章
人工知能は人類を滅亡させるか?<社会性>

・スタンドアローン型とネットワーク型
・社会性という危険性
・軍事機器(無人の潜水艦)
・人間の意志に反する可能性は?

岡本 裕一朗[オカモト ユウイチロウ]
著・文・その他

内容説明

「人工知能に哲学を教えたら」―このタイトルでおわかりのように、本書は「人工知能に哲学を教えてみたら、いったいどうなるか。考えてみよう!」という思考実験の本です。思考実験とは、いわば頭の中で試してみるもの…でも、ここで反論の声が聞こえてきそうですね。「そもそも人工知能に哲学なんてできるの?考えるだけ時間の無駄じゃない??」―まずその疑問に答えるために、さっそく本書に入ることにしましょう。

目次

第1章 AI vs正義―人工知能に倫理を教えられるか
第2章 AI vs脳―人工知能にとって「認知」とは何か?
第3章 AI vs芸術家―人工知能はアートを理解できるか?
第4章 AI vs恋愛―人工知能にとって幸福とは何か?
第5章 AI vs労働者―ロボットは仕事を奪うか?
第6章 AI vs宗教―人工知能は神になるか?
第7章 AI vs遺伝子―人工知能は人類を滅ぼすか?

著者等紹介

岡本裕一朗[オカモトユウイチロウ]
哲学・倫理学者・玉川大学教授。1954年、福岡生まれ。九州大学大学院文学研究科修了。博士(文学)。九州大学文学部助手を経て、現職。西洋の近現代思想を専門とするが、興味関心は幅広い。WIRED日本版のWIRED Business Bootcamp 2017「哲学講座」の講師を務めたり、「Innovative City Forum 2017―人工知能時代のアートの役割」と題したセッションに登場するなど、“哲学”と“テクノロジー”の領域横断的な研究をしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kentaro

56
人工知能は大量の組み合わせパターンを学び、瞬時に回答を導き出すことが出来たり、大量のデータから人間では到底出来ない検索や計算を瞬時にこなせても、子供でさえわかる簡単な思考や動作も再現することは出来ていない。 もし哲学を人工知能が学ぶことが出来たら、今を生きる時代の常識を理解し、善悪から思考の仕方までそれこそ人間の脳内を完全コピーして人間の代わりとなる脳を知能化した上で専門技術を上乗せできたらそのときがシンギュラリティになるのだろう。決して記憶容量と処理能力が高くなるからではないということが想像できる。2020/03/23

那由田 忠

25
この種の本の中であまり話題となっていないが、思考実験の話が多かったので読んだ。関連した最近の様々な議論が、思考実験の提示(太文字になってる)の中で紹介されていますが、正直議論が深まった感じがしません。浅い理屈(ほとんど深い論理がないまま)で語られています。それが残念。  大きな疑問は、著者が人工知能の発展形として「インターネットでつながった、ネットワーク総体としての人工知能」を考えること。それは「一つ」の知能ですかと問いたい。ネットでつながることと一体化は違うのだと思います。2018/09/20

hk

23
うーん…どうにも舌足らずな解説に終始している。つまりは抽象的で解りにくい。その大要因は導入部において「思考」とは何かを定義しないで、「AIが思考しているかどうかは実のところわからない」と述べているからだ。例えば「思考とは内部知識に外部情報を組み合わせて新たな知識を導き出す行為」と定義したならば、ディープラーニングはまさにそれをやっているわけで思考をしているということになる。書中で「思考実験」が幾度となく行われているが、思考実験の肝は前提条件や事象の「定義と共有」だ。それを怠った場合、思考実験は成り立たない2018/11/06

ophiuchi

15
シンギュラリティの話は「AIが自意識を持ちうるか?」という問いのへの諾否で真っ二つに分かれているというのが現状であるように思う。AIが哲学・宗教・恋愛etcを理解しうるかというのは思考実験として面白いと感じた。2018/12/26

テツ

14
個人に由来する個人的なことを。「今、ここから」開闢している唯一無二の世界で起きている不思議さを客観視するために言語化するところから全てが始まる哲学をAIに教えることができるのか。所謂哲学史的な知識とそれに伴う哲学の遍歴については人間の脳味噌では太刀打ちできない情報量を処理できるだろうけれど、自らの世界とは別に存在している(らしい)膨大な世界との齟齬から生まれる「なぜ?」と、そこからしか芽生えることのない自らの存在を含めた不思議さにAIは気づいたり、それを尊ぶことはできるのだろうか。面白かったです。2023/08/25

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