SB新書<br> 日本と中国、もし戦わば―中国の野望を阻止する「新・日本防衛論」

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日本と中国、もし戦わば―中国の野望を阻止する「新・日本防衛論」

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  • サイズ 新書判/ページ数 224p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784797390759
  • NDC分類 392.1
  • Cコード C0231

出版社内容情報

尖閣戦争、わずか5日間で
日本が敗戦する!?
いや、勝利のシナリオはある!
◆日本VS中国、その現実味と詳細な予測
中国が海洋拡張政策を続け、アメリカの覇権に挑む姿勢を取る限り、アメリカはこれを受けて強硬策に出る。米中戦争の危険も高まっている。また中国が本気で尖閣、さらに沖縄を含む南西諸島をとりにきた場合、日本は勝てるのか? トランプ大統領のアメリカは本当に助けてくれるのか、自衛隊の戦力で太刀打ちできるのか――誰しも気になる疑問に、元・陸上自衛隊幹部学校長らが答える。

◆南シナ海で「海洋大国」化する中国、
そのとき、アメリカは本当に護ってくれるのか?
中国封じ込めの秘策はあるか?


【第1章 驚愕のシミュレーション「尖閣戦争はわずか5日間で日本が敗戦」を検証する】
・尖閣で日中衝突が起こった場合、アメリカは日本をサポートするが、被害が及べばすぐに引くだろう。となると、日中尖閣戦争はわずか5日間で中国が勝利する。こんな衝撃的なシミュレーションを米ランド研究所が発表。⇒もちろんこれを鵜呑みにはできない。このレポートの裏側にあるもの、恣意的な試算とそれは中国の意図的な誘導である可能性についても。
・では、中国軍と自衛隊の戦いは、実際、どのようになるのか? 戦力比較は? 米軍はどこまで助けてくれるのか? 米国が日本を見捨てる可能性はあるのか?
・上記のような悲観的シミュレーションだけではなく、いくつかのシナリオがあり、前提条件によってちがってくる ⇒それらのシナリオを解説
・中国は「短期高烈度決戦(ショートシャープウォー)」の局地戦を狙ってくる
・米海空軍の主力は中国のミサイル攻撃損害を回避するためいったん第2列島線まで退きうる(前方では戦わず、空母を温存する米軍の基本戦略)
・アメリカによる中国への経済封鎖、および水中戦、電子戦、長距離打撃戦はどれだけ効くか
・反転攻勢は2か月後? 日米だけではなく、オーストラリア、インドと連携し海上封鎖網を築く
・日本が米国と一体となって第1列島戦を守り抜く作戦

【第2章 中国が尖閣をとりにきたら、日本はどう戦えばいいのか】
・日本はその場しのぎ対応に終始。しかし、もはや海上保安庁だけでは対応できない、陸上自衛隊の島嶼配備を進め、海上・航空優勢を確保する。海上警備行動の発令はあるのか? 領域警備法制定の必要性も
・二つの壁で守るべき(第1列島線の阻止の壁と第2列島線の会場封鎖網)
・アメリカでは「米中戦争を起こしてまで東シナ海の無人島を守る必要はない」という世論が起きる可能性
・中国はアメリカに対して「これは日中間の紛争であり、米国とは関係ない」と主張
・米中戦争は核を使用した全面戦争に発展する危険性があるため、中国は「日米の分断」をはかる
・日本に対する核の恫喝のもとに多数のミサイル、攻撃用無人機などの飽和攻撃を行う
・日本がとるべき3つの基本姿勢 ?拒否し防御する?長引かせ疲弊させる?懲罰を科す
・アメリカによる核抑止力の提供を受け入れる(非核三原則の撤廃、日本への核持ち込みを容認すべき)
・中国は必ず核による恫喝を日本に行ってくる
・中国が大量の漁船で人員(海上民兵)を送り込み、南西諸島で地上戦が起きる
・正規軍を使わない「あいまい・ハイブリッド攻撃」の恐れもあり
・中国人の旅行者、留学生も軍務に服す「国防動員法」によって日本国内での蜂起もありうる

【第3章 中国の野望、そしてロシアの思惑を分析する】
・中国はなぜ尖閣だけではなく沖縄・南西諸島までも手に入れたいのか
・南シナ海を管理下にいれた中国が、尖閣、琉球列島を自国の「核心的利益だ」と言い出す日

【第4章 アメリカは中国の野望を抑え込むためにどういう戦略を練っているか】
・米中衝突は不可避か
・米と一体となって第1列島線を守り抜く作戦・戦略だけではなく、中国と対抗するアジア太平洋・インド地域の国々に積極的に働きかけることが得策
・大国力学と国境力学
・中国を中心とした主要国との力学関係
・アメリカ以外の国がカギを握る――台湾とフィリピン、ベトナム、オーストラリアなどと日本はどう結ぶか
・アジア太平洋地域にアメリカの目を向けさせるために/二正面は避ける ⇒NATOとロシアの和解方向へ
・インドから見た重要なチョークポイントと島嶼

【第5章 トランプ大統領が迫る!? 日本の「自主防衛」「対米自立」】
・チームトランプの概要
・「中国が攻めてきたら助けてほしい?知ったことか。自分の国は自分で守れ」というのがトランプの本音
・在日米軍の縮小、撤退は日本に何をもたらすか ⇒日本にとって安全保障上の危機へ
・トランプ次期大統領が求める日本の経費負担増はどれくらいなのか
・日米同盟解体、自主防衛になった際のコストは25兆5319億円(防衛大学校の武田康裕教授試算)
・「日米同盟を強化し、漸次的に日本の自主的防衛力を高めていく」という悠長な夢想はもう通用しない?
・「親米」「軽武装」「経済重視」という戦後吉田ドクトリンと決別し、「自主防衛」構想を日本は構築すべき
・米国内にくすぶる日米同盟破棄論
・長期的には対米自立を促すトランプ政権の方が、日本や日本人にとって良薬である可能性もある
・中国が沖縄・南西諸島を侵攻。そのとき米空母はやってこないというシナリオ

樋口 譲次[ヒグチ ジョウジ]
元・陸上自衛隊幹部学校長、陸将昭和22(1947)年1月17日生まれ、長崎県(大村高校)出身。防衛大学校第13期生・機械工学専攻卒業、陸上自衛隊幹部学校・第24期指揮幕僚課程修了。米陸軍指揮幕僚大学留学(1985?1986年)、統合幕僚学校・第9期特別課程修了。自衛隊における主要職歴:第2高射特科団長第7師団副師団長兼東千歳駐屯地司令第6師団長陸上自衛隊幹部学校長 現在:郷友総合研究所・上級研究員、日本安全保障戦略研究所・理事、日本戦略フォーラム政策提言委員などを務める。

内容説明

日本vs中国、その現実味と詳細な予測―中国が海洋拡張政策を続け、アメリカの覇権に挑む姿勢を取る限り、アメリカはこれを受けて強硬策に出る。米中戦争の危険も高まっている。また中国が本気で尖閣、さらに沖縄を含む南西諸島をとりにきた場合、日本は勝てるのか?トランプ大統領のアメリカは本当に助けてくれるのか、自衛隊の戦力で太刀打ちできるのか―誰しも気になる疑問に、元・陸上自衛隊幹部学校長らが答える。

目次

序章 世界は第三次世界大戦前夜
第1章 「日中尖閣戦争」わずか5日で日本敗戦!?
第2章 尖閣諸島領有を目指す中国の執拗な手口
第3章 中国―「海洋大国」「世界帝国」への野望
第4章 南シナ海人工島の軍事要塞化を促進する中国
第5章 アメリカの「対中戦略」と「日本防衛」
第6章 日米とアジアが連携して中国の野望を阻止せよ

著者等紹介

樋口譲次[ヒグチジョウジ]
元・陸上自衛隊幹部学校長、陸将。昭和22(1947)年1月17日生まれ、長崎県(大村高校)出身。防衛大学校第13期生・機械工学専攻卒業、陸上自衛隊幹部学校・第24期指揮幕僚課程修了、米陸軍指揮幕僚大学留学(1985~1986年)、統合幕僚学校第9期特別課程修了。現在、日本安全保障戦略研究所運営委員長、偕行社・安全保障研究会研究員、日本戦略フォーラム政策提言委員などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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keiトモニ

46
日中尖閣戦争、僅か5日で日本敗戦です…では日本は今後どうすればいい?“大事なことは私達国民に尖閣諸島を守る意思があるかないかだ”☚朝日新聞は確か竹島は韓国にくれてやれというスタンス。“座して死を待つ危険性がある専守防衛の考え方を見直す必要…独立国家として限定的でも敵地攻撃力の保有を真剣に検討すべき時期…日本は今、極めて厳しい状況…平和ボケを払拭し時代の変化を認識すべき”☜と、賢明な人達が喚起しているにも拘らず…立民進と取り巻きが、耳触りのいい言葉を駆使し得意の自虐史観で市民を煽る…日本国民よ、目覚めよう!2018/01/10

James Hayashi

31
元陸自幹部学校長、陸将が中心となって編集、17年著。ほぼ他書で触れられている事がカバーされている。「foreign policy」16年1月号に日中尖閣戦争のシュミレーション記事が載ったという。これによると5日で勝敗がつき日本は多大な犠牲を払うという。ランド研究所が下書きしたもので、米国政府は関わっていないので現実とは程遠いものと思われるが、日中は真摯に受け止める必要がある。元陸自幹部が述べている様に、現在の状況ではとても中国に対抗する事が出来ない。他国と連携しながら、防衛計画の見直し、予算アップ 続く→2019/07/22

babochan0517

1
対中国について取り得る施策について、国家政策~作戦レベルまで、政策文書や要人発言をエビデンスにバランスよく、かつ終始落ち着いた筆致で記された好著。中国には、我々欧米型の民主主義国家には容易に理解できない「国家百年の計」がある。これを見誤ると、「経済的相互依存を踏まえると対中軍事衝突の可能性は低い」という国際関係論におけるリベラリズムが陥りがちな誤謬に嵌ることとなる。彼らにとって、中華帝国の再興としての領土拡大と経済的繁栄は、表裏一体である一方、ある意味「別腹」でもある点に留意したい。一読を薦めたい一冊。2020/04/19

くらーく

1
本書が出版された当時より、さらに日中の差は広がっているだろうなあ。大事なのは、もし戦わば、ではなく、中国の野望を阻止するところですな。そのためには、中国が日本と戦うとやっかいだな、と思わせる事でしょうな。 ここで記載されている戦略については、素人なので判断つきかねますが、少なくとも同盟国も一緒に戦うと思わせないと。そして、日本と戦っていると他の方向(他国)が攻めてきて、中国が分割される脅威を持たせることでしょうなあ。 ロシア、インド、台湾、ベトナム等々との協力関係でしょかねえ。などと妄想しつつ読了。2019/10/05

aki

0
米中もし戦わば[ピータ・ナヴァロ]と内容は同じ。防衛省のオブザーバの方々と米国の政策顧問の視点が同じことを確認できる。本書では、その他に自衛隊の部隊運用の変更点を確認できる。2017/07/22

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