サイエンス・アイ新書<br> 桜の科学―日本の「サクラ」は10種だけ?新しい事実、知られざる由来とは

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サイエンス・アイ新書
桜の科学―日本の「サクラ」は10種だけ?新しい事実、知られざる由来とは

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  • サイズ 新書判/ページ数 192p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784797389319
  • NDC分類 479.75
  • Cコード C0245

出版社内容情報

「サクラ」は1年中咲いている!?
桜には人をひきつける魅力があります。
それは、「春にパッと咲いてパッと散るから」といった単純なものではないはずです。

桜と「サクラ」はどこから来たのでしょう?
DNA分析やフィールドワーク、歴史的資料などを通じてわかった事実から解き明かし、現在と過去、里と山に生きる桜の姿に迫る1作。


第1章 サクラの不思議
第2章 ‘染井吉野’の真実
第3章 桜と日本人
終章 なぜサクラは美しいのか

勝木 俊雄[カツキ トシオ]
著・文・その他

内容説明

桜は、底知れぬ魅力をもっています。けっこう知っているつもりでも、どのように育ち、咲き、実をつけ、枯れるのかをあらためて見ていくと、想像もしなかった事実や歴史に出合えるでしょう。そこで本書では、生き物としての桜を20年以上研究している著者が、その知られざる面を中心に、50のトピックスにまとめました。現地調査やDNA分析、歴史的資料とともに「科学的な謎解き」を楽しみつつ、「新しい桜の見方」に触れられる1冊です。

目次

第1章 サクラの不思議(サクラは1年中咲いている;桜切る馬鹿?;巨樹・老木の桜 ほか)
第2章 “染井吉野”の真実(“染井吉野”は一斉に咲く?;花の色はうつりにけりな;葉が出る前に花が咲く ほか)
第3章 桜と日本文化(天然記念物の桜;奈良時代のお花見は梅;吉野は桜の代名詞 ほか)
終章 日本人は桜に魅惑される

著者等紹介

勝木俊雄[カツキトシオ]
1967年福岡県生まれ。1992年東京大学大学院農学系研究科修士課程修了。農学博士。国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所多摩森林科学園チーム長。専門は樹木学、植物分類学、森林生態学。20年以上にわたってサクラを研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Koning

33
タイトル通り桜のちゃんとしたお話。植物の分類って特にこういう園芸種(栽培品種って書いてるやつね)が発達したり、交雑が起きるとじゃぁどこで分類すんの?という話になるんだけど、今はゲノム分析でいろいろとわかってくるという流れで分類もいろいろなことになってるのねん。つか、学名がラテン語+英語とか(変種のとこなんかで)になっててちょっとあれ~?となるわたくし(え。でも面白いよ、これ。2019/03/23

ゲオルギオ・ハーン

22
桜の生態を中心に解説した一冊。解説されると勝手に思い込んでいる点がとても多かったと痛感した。冒頭から桜は春以外も咲くということで驚きました(狂い咲きというもので意図的に狂い咲きさせているものもある)が、開花した桜を追いかける方もいらっしゃるということにさらに驚きました。また暖かくなった頃に咲くというイメージでしたが、暖かいだけでも良くなく、特に染井吉野の場合は咲く前にしっかり寒くならないと濃い色を出せないというのには驚きました。桜の種類もたくさん紹介されているのも良かった。2022/03/25

やま

9
チョット季節外れですがサクラの本。他の本とは少し違った視点で書かれていて興味深かったです。2018年2月の出版で新しく発見された野生品種のクマノザクラの発見譚も。寒い地方でのサクラが開花後早く散ってしまう仕組みも納得物でした。数年前に新聞紙上をにぎわしたソメイヨシノの親のその後の情報など、知らないと誤った情報を信じてしまうところでした。新聞発表も確認が大切ですね。サクラに関しての納得の1冊。 2020/06/22

Yoshie S

7
新種「クマノザクラ」が去年発見された!ということで興味津々。専門知識がなくても読めるし、雑学的に な話も多く、読みやすかったです。 もともとはサクラを研究していたわけではないということですが、研究する!となったらどんどん 掘り下げていくのですね。種のルーツを探るのに、鑑定プラス名前(地名)を繋いで想像し、足で調べるあたりが面白かったです。2019/03/25

西澤 隆

7
学者はちゃんと調べる。例えば「桜花粉にエフェドリン」を否定するために話しの出所を調べ、中島らもの小説だとつきとめるのだ。らもさんは「中島らも(1952-2004)」と紹介。タイトルと刊行年まで記され読み手はソースにあたることができる。この本は、学会で発表された怪しい説が面白半分でマスコミに拾われ、否定されてもそれがいつまでもネットに残り続けるという例もいくつか紹介しながら、学者は発表に慎重かつ真摯であるべきだと言う。桜の話題が面白いのはもちろんながら、学者のファクトへの接し方の好例として楽しんで読みました2018/09/30

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