SB新書<br> なぜ、世界から戦争がなくならないのか?

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SB新書
なぜ、世界から戦争がなくならないのか?

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  • サイズ 新書判/ページ数 189p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784797387629
  • NDC分類 319.8
  • Cコード C0295

出版社内容情報

戦争は世界のビッグビジネスだ!?21世紀の戦争は「お金を得るための戦争」だった?
これまで誰も指摘してこなかった、「資本主義社会における“戦争”の位置づけ」に池上彰が切り込む!


「なぜ、世界から戦争がなくならないのか?」
世界の戦争史を振り返っても、侵略のためだったり独立のためだったり、宗教による争い、資源の独占、内乱などなど、その要因はさまざまです。
しかし、21世紀に突入してからの戦争に目を向けると、「お金儲けのための戦争」、すなわち「戦争ビジネス」という側面が浮かび上がってきます。
そう、世界には「戦争」によって生活が成り立っている大勢の人々がいるのも真実なのです。
本書では、戦争がなくならない原因に向き合うことから、戦争に対する解決の糸口を探ります。
「戦争が世界のビッグビジネスである」という新たな切り口から、資本主義社会における「戦争」を客観的にとらえることができる1冊です。

2016年2月12日にフジテレビで放送され、大反響を呼んだ「金曜プレミアム 『池上彰緊急スペシャル』」を書籍化!
「素晴らしい内容」「戦争に対する心ある警鐘」「あらゆる世代に見てほしい」「ぜひ再放送を!」などの視聴者からの声も多数寄せられた、高視聴率番組。




1章 戦争がなくならない理由を、今気になる「最新中東情勢」から学ぶ
・過激派組織「イスラム国」の動きに注目!
実は、彼らには、2000年から20年に渡る、まさに、世界をイスラム化するための行動計画書があった!
そして、現実社会とも恐ろしいほどの一致が!
・見えてくる戦いの目的は、「イスラム帝国の復活」。
・「イスラム国」その資金源は?
・「イスラム国」を巡っては、周辺各国それぞれの思惑が違うため足並みがそろわないという現実も。
今や、マスコミの中には「第三次世界大戦」をもにおわす論調も出てきている。

2章 戦争という「ビッグビジネス」
・戦争でお金が儲かる!?21世紀の戦争は「お金を得るための戦争」だった?
・軍需産業とは何なのか?
・各国軍事費比較では、アメリカがずば抜けている!実際にアメリカにはどんな企業があるのか?
・武器を作るだけが軍需産業ではない。意外な軍需産業とは?
・「広告代理店」も戦争に関係している?後から明らかになった広告代理店と戦争の関係性とは!
・アメリカを湾岸戦争に導いたクウェートの少女ナイラさんの米議会証言は真っ赤なウソだった!
?真実を暴いたジャーナリストの驚くべき証言とは!?
・軍需産業と経済との関係から戦争がなくならない理由に迫る!
・2014年「防衛装備移転三原則」によって、日本も「防衛産業」というビッグビジネスに参入!?
・「武器輸出」拡大で景気回復? 防衛産業がアベノミクスを後押しするって本当!?
3章 戦争をなくすために人類はどんな努力をしているか?
・第二次世界大戦の敗戦国ドイツは「戦争」を、教育を通してどのように伝えているのか。現地のとある学校を徹底取材!
・身近な所にある戦争を忘れないための遺産(モニュメント)の数々を取材

4章 戦争に向かわせたリーダーたちの言葉
・戦争を決断したリーダーたちは、その事を国民にどう伝え、戦争に向かわせたのか?
第二次世界大戦時のアドルフ・ヒトラーや、太平洋戦争の東条英機、さらにイラク戦争のジョージ・W・ブッシュなどを紹介。
そして、いかに国民は熱狂し、戦争に向かっていったのか。

5章 戦争とメディア
・日中戦争時の新聞や、湾岸戦争時のテレビなど、歴史からメディアと戦争の関係を解説する。
・メディアが戦争をあおって部数を伸ばしていた!



池上 彰[イケガミ アキラ]
1950年、長野県松本市生まれ。慶應義塾大学経済学部を卒業後、NHKに記者として入局。さまざまな事件、災害、教育問題、消費者問題などを担当する。科学・文化部記者を経て、NHK報道局記者主幹に。1994年4月から11年間にわたり「週刊こどもニュース」のお父さん役として活躍。わかりやすく丁寧な解説に子どもだけでなく大人まで幅広い人気を得る。2005年3月にNHKの退職を機に、フリーランスのジャーナリストとしてテレビ、新聞、雑誌、書籍など幅広いメディアで活動。2012年2月、東京工業大学リベラルアーツセンター教授に就任。

「池上彰緊急スペシャル!」製作チーム[イケガミアキラキンキュウスペシャルセイサクチーム]

内容説明

「戦争はいけないこと」とみんなが言っているのに、どうしてなくならないの?この質問に、あなたなら、どう答えますか?あまりに無謀な企画に取り組んだ、話題の番組をついに書籍化!「民放テレビでも、ここまでできるのか」と、視聴者の驚きの声続出!!

目次

序章 「なぜ世界から戦争がなくならないのか?」という難問
第1章 戦争がなくならない理由を、今気になる「最新中東情勢」から学ぶ
第2章 戦争という「ビッグビジネス」
第3章 アメリカを湾岸戦争に誘導した広告代理店
第4章 武器輸出で世界市場に乗り出す日本
第5章 戦争をなくすために人類はどんな努力をしているか?
第6章 戦争に向かわせたリーダーたちの言葉
第7章 戦争をあおったメディアの責任
巻末資料―世界の主な戦争史

著者等紹介

池上彰[イケガミアキラ]
1950年、長野県松本市生まれ。慶應義塾大学経済学部を卒業後、NHKに記者として入局。さまざまな事件、災害、教育問題、消費者問題などを担当する。1994年4月から11年間にわたり「週刊こどもニュース」のお父さん役として活躍。わかりやすく丁寧な解説に子どもだけでなく大人まで幅広い人気を得る。2005年3月にNHKを退職したのを機に、フリーランスのジャーナリストとしてテレビ、新聞、雑誌、書籍など幅広いメディアで活動。2012年2月から2016年3月まで、東京工業大学リベラルアーツセンター教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

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zero1

72
今も戦争は続く。人は本当に戦争をなくしたいと思っているのか?戦争はビジネスチャンスだし、広告業界も儲かる。だから少女にウソの訴えをさせる。それを大統領は何度も演説で用いる。メディアと戦争は今も昔も深い関係にある(後述)。民間軍事会社に軍産複合体の現実。イスラム国は何故なくならない?日本の武器輸出解禁までの動き。苦い経験があるドイツは教育で戦争をどう伝えているか(後述)。ヒトラー、東条、ジョンソン(後述)、ブッシュ息子と戦争の関係。複雑な中東情勢も分かりやすく解説。さすが池上氏。8月の戦争関連本第三弾。2020/08/03

夜間飛行

67
巨大軍需産業が一つの原因であるらしい。平和になると人々が失業するから。ただし戦争や飢餓のため理由も知らず命を落とすのとどっちが切実か…それを考えさせるのは教育やメディアだろうけど、現実には全く逆の事が起きている。例えば、ナイラという少女が世界に発信したイラク兵の残虐行為はまっかな嘘であり、米政府による誘導の疑いもあるという。わが国でも経済優先の発想は根強く、安倍政権で武器輸出がなし崩しに解禁されたのもその一つの現れのよう。今後は報道をもう少し慎重に受け取ろう。一人でもそう意識すれば何か変わるかも知れない。2016/09/25

ばりぼー

51
イスラム国は、かつてイスラム帝国だった領土を取り戻す野望を持ち、石油の密輸・税収などで得られる月100億円ほどの資金を元に、水面下で活動を続けている。中東では、宗教宗派の違い、民族の違い、経済格差が絡み合い、対立はなくならない。戦争は大きな金が動くビッグビジネスで、アメリカは年間70兆円を超える軍事費をかけ、軍需産業と結びついて雇用を支え、社員を戦地に派遣する民間軍事会社や世論を誘導する広告代理店なども存在する。日本も一昨年制定の「防衛装備移転三原則」を根拠に、武器輸出による経済成長を狙っている。2016/11/04

レモン

43
2016年に放送されたテレビ番組の内容をまとめたもの。池上さんらしいわかりやすい文章。欲を言えば書籍化にあたりもう少し掘り下げてほしかった。戦争で生計を立て、バンバンお金を儲けている企業や国がある限り、戦争がなくなることはないと改めて実感し、悲しくなる。クウェートの少女ナイラの虚偽証言がかなり衝撃的だった。おかげでニュースを見ていても、ロシア・ウクライナどちらの証言も「これがフェイクの可能性もあるのか」とぼんやり考えるようになった。早くウクライナに平和な日常が戻ってきますように。2022/03/01

ロア

34
うーん。。。ドイツの高校生たちが受けている授業に違和感を覚えました。これは自虐教育だと思うのです。2016/11/19

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