SB新書<br> 日本人の知らない日米関係の正体―本当は七勝三敗の日米交渉史

電子版価格
¥880
  • 電書あり

SB新書
日本人の知らない日米関係の正体―本当は七勝三敗の日米交渉史

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 239p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784797386615
  • NDC分類 319.105
  • Cコード C0221

出版社内容情報

日米関係は既に新たなステージに踏み出した◆集団的自衛権を認めた安保法案、および経済的にはTPPの話がまとまり、日米関係は新たなステージに踏み出そうとしている。
対米関係の未来、日米中のパワーバランス、米中のG2時代を占う!

◆日本を開国させたペリー来航から、現代のTPP交渉、日米中のパワ―バランスまで、
日米はときに激しい対立、ときにはWIN-WINの関係を築きながらお互いを発展させてきた。

しかし近年では、中国の台頭のなかで日米双方に日米同盟の将来に懐疑的な人々も存在する。
だが、最近の中国の南沙諸島での膨張主義やAIIBにみられる世界経済ヘゲモニーへの野心のもとで、
日米は安保法制の整備やTPP合意に見られるように絆を再確認しつつある。

近現代の地球は、米英仏という西欧文明の基軸をなす諸国にアジアの優等生たる日本が手を携えたときに良い方向に向かってきた。
そうした歴史認識の元で、日米両国がベストパートナーと意識し合う限り世界は安泰である。

ただし、その過程ではアメリカに対して日本が一方的に従属するのでなく、しかし、アメリカと敵対しあうことなく双方にとって、
実り多い関係を築くことが必要だ。それを歴代大統領と歴代首相がそれぞれどのようにアメリカと向かい合ってきたかを分析するこ
とを通じて明らかにし、これからの日米関係を考える。



第1章 鎖国の日本とモンロー主義のアメリカ
?同時期、両国はともに孤立主義政策をとっていた

第2章 アメリカの太平洋進出と日本の開国
?幕末維新期の日米の出合いと関係の始まり

第3章 日露戦争・日韓併合とアメリカの思惑
?アメリカは日露戦争では日本を支持、日本による韓国併合も承認した

第4章 アメリカ民主党の大統領とうまくいかない日本
?日米開戦のフランクリン・ルーズベルト、原爆投下のハリー・トルーマン、現在のオ
バマまで

第5章 昭和天皇・吉田茂とマッカーサーの真剣勝負
?沖縄の本土復帰の前哨戦となるサンフランシスコ講和条約をめぐる攻防

第6章 アメリカを説伏した岸信介の腕力
?日米安保条約の改定をめぐる裏面史など

第7章 周恩来・キッシンジャー・田中角栄
?新しい日米中関係の模索

第8章 世界経済の覇権と通商摩擦
?日本のバブル期を経て、現在のTPP交渉まで

おわりに 小泉?安倍と日米同盟の未来


八幡 和郎[ヤワタ カズオ]
1951年、滋賀県生まれ。東京大学法学部を卒業。フランス国立行政学院(ENA)留学。通商産業省大臣官房情報管理課長などを経て、評論家・テレビコメンテーター、徳島文理大学教授を務める。現実の政治や経済についての豊富な経験から歴史の謎を鋭くユニークに分析することで定評がある。著書に『本当は恐ろしい江戸時代』(SB新書)、『日本史が面白くなる「地名」の秘密』(洋泉社)、『誤解だらけの韓国史の真実』(イーストプレス)、『最終解答 日本古代史』(PHP文庫)など多数。

内容説明

ペリー率いる黒船艦隊来航による開国から、環太平洋パートナーシップ(TPP)協定の締結まで、日本はアメリカとの白熱交渉の中で自国の国益を着実に、時にしたたかに確保してきた。途中、日米開戦から敗戦という痛恨の失敗もあったが、その後、両国の同盟関係は深化を遂げ、いまや中国の野望への最も有効な対抗軸にもなっている。現代に生きる上で必須の教養である「知られざる日米関係史」!

目次

プロローグ モンロー主義と鎖国で引きこもっていた日米両国の出会い
第1章 アメリカが鎖国日本の扉を開けたのは偶然ではない
第2章 明治維新から日露戦争まで
第3章 第一次世界大戦から満州事変まで
第4章 日華事変から太平洋戦争へ
第5章 マッカーサー元帥と占領時代
第6章 戦後と呼ばれた時代
第7章 世界経済の覇権と通商摩擦
エピローグ 安倍政権とオバマの日米新時代

著者等紹介

八幡和郎[ヤワタカズオ]
昭和26年、滋賀県大津市生まれ。東京大学法学部卒。通商産業省(現・経済産業省)入省。フランス国立行政学院(ENA)留学。国土庁長官官房参事官、通産省大臣官房情報管理課長などを歴任し、現在、作家・評論家としてテレビなどでも活躍中。徳島文理大学教授、国士舘大学大学院客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かろりめいと

2
著者は7勝3敗としているが、私は先の大戦での未曽有の大敗を3敗分相当として、5勝5敗とします。面白かった。2021/03/24

BATTARIA

1
世界史全体の中での日米関係の変遷と、黒船来航時の老中筆頭だった阿部正弘から安倍晋三に至る日本の為政者たちや、ミラード・フィルモアからバラク・オバマに至るアメリカ大統領の意思決定や立ち居振る舞いを評価するという流れになっている。 知られざる事実を明らかにするのは良いが、一般常識や定説となっていることを完全に否定するなら、もう少し丁寧に論じて欲しかった。 歴史学を哲学の一部として学ぶドイツやフランスの影響で、神様の後知恵的な評価をすることが、日本では歴史学だとされているけど、こういうのもそろそろ限界だな。2018/06/30

Hiroki Nishizumi

1
近代史をコンパクトにまとめているところは評価出来るが、七勝三敗の根拠も独りよがりだし、全体的に文章が上目線で嫌味な感じだった。2016/10/17

ゆきまさくん

0
白熱化するアメリカ大統領選挙について、トランプ、サンダースの共通点とクリントンとの違い、ロシアのプーチン大統領はじめ世界の指導者との関係などについての本。またアメリカに変わった性格の大統領が誕生した場合の日本の対応として、いかにすべきか。例えば、最も親米的な原首相以下内閣の布陣だったにもかかわらす、日本に冷淡だったウィルソン、役に立たないワシントン体制を押し付けたハーディング、中国に傾きすぎて日本を追い込んだフランクリン.ルーズベルトの各大統領の話などは興味深い。裏面史として面白い。2016/05/25

Cota

0
日米関係を黒船来航から今日までを総括したような内容。タイトルは勝ち敗けだが、ヘタうったかどうかといった程度のニュアンス。こうしてみるとトランプ新大統領の移民制限だのアメリカ第一主義だのは、昔からある路線であると分かる。2016/12/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/10865506
  • ご注意事項