出版社内容情報
世界基準で戦う道がここにある!
◆日本のオールスターが集結し、技術の粋がつまった国産旅客機、MRJ(三菱リージョナルジェット)。
いよいよ今年5/29に初飛行が予定されている。
◆並みいる世界のライバルメーカーたちに対してMRJはどんな優位性をもっているのか?
日本の航空機産業は、果たして新たな成長産業として軌道にのれるのか?
さまざまな疑問に対し、MRJをウォッチし、航空機産業を支えるメーカーの現場を丹念に見てきた著者が解き明かす!
◆今回のMRJについては、
炭素繊維などの「材料革命」のほかにも
日本のものづくりが薄利多売から高付加価値型少量生産へと移行する契機、
熟練工に頼らないものづくりの方向性を指し示すなど、
世界基準で勝負するためのヒントが数多く詰まっている。
◆MRJは小型ジェット機の市場で世界シェアの半分くらいとることを目指しているというが、
新たなグローバル市場をめざす戦いにおいて、日本の各企業は今後どんな戦略をとればいいのか、
世界を土俵に戦う日本のものづくり復活を語る上で欠かせない1冊!
【はじめに】MRJが日本のものづくりに希望を与える
【第1章 悲願の国産ジェット機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」がいよいよ空を飛ぶ】
・「YS-11」の生産が1972年に終了以降、国産旅客機の誕生はなかった
・現在までの総受注数は367機(100人乗りクラス機の採算ラインは400~500機)
・三菱重工の社運をかけたプロジェクト
・三菱重工を中心としたMRJ製造にかかわる主要企業群とは――日本のオールスターが集結
・ホンダが開発を進めてきたビジネスジェット機「ホンダジェット」にも期待がかかる
【第2章 MRJはどこがすごいのか】
・MRJ(三菱リージョナルジェット)はどこがライバル機より優れているか
・ライバル社は、カナダのエンブラエルとブラジルのボンバルディアだが…
・最大の売りは燃費性能、安全性、機内設備
・MRJ徹底解剖
【第3章 航空機市場はなぜこれから有望なのか】
・新たな成長産業として離陸期を迎えた日本の航空機産業
・拡大する市場規模――今後20年間で約3万機、4兆ドルの新造機需要が
・魅力的な新型機の開発バトル――ボーイングとエアバス/ボンバルディアとエンブラエル
・ボーイング777と787にも多くの部材供給をする日本メーカー
【第4章 「材料革命」(金属→炭素繊維複合材、チタニウム合金など)が他のものづくりに波及する】
・航空機産業から他の製造業に波及する技術
・軽量でかつ強靭な材料としての炭素繊維
・炭素繊維、チタンとも日本が圧倒
・自動車の材料革命もリードすることに
【第5章 実は自動車よりも50倍儲かる ~数ではない、高付加価値の多品種少量生産への移行】
・薄利だが量が出る仕事ばかりする意識の変革が起こる
・自動車に比べ旅客機の部品点数は100倍、しかし生産量は200分の1、価格は数百倍
【第6章 熟練技能工に頼らずやっていく道筋がここに示されている】
・熟練工が減りつつある昨今、現場再生の切り札となる仕組みとは?
・航空機産業はマニュアル的、ルーチン的生産手法を採用
・航空機は多民族で教育レベルも様々な米国で始まった産業である特徴
【第7章 IT技術がものづくりを変える】
・ボーイング社によって開発された「有限要素法」という分析手法
・今ではCAEというシミュレーションソフトとして自動車製造にも応用されている
・B777の開発を契機に導入された「CATIA」と呼ばれるCAD/CAMソフト
・厳しい安全基準が課せられている旅客機
・誰が何日、何時に、どのような機械でどのような圧力でどのように加工したのか、すべての製造工程における実施状況が克明に記録される →事故が起きた際の原因究明が詳細にできる
・新幹線も航空機技術の結晶 ――車体は航空機と同じように外板とストリンガーで構成するセミモノコック構造で戦闘部位は炭素繊維複合材。座席も高レベルの耐G(気圧)を備える
【著者紹介】
東京都生まれ。企業信用調査、市場調査を経験した後、証券アナリストに転身。以降ハイテクアナリストとして外資系、国内系証券会社を経験し、ほぼ製造業全般をカバー。この間、96年に株式会社武蔵情報開発を設立して中小企業支援の道に入り、長野県テクノ財団主宰の金属加工技術研究会の座長を務める。現在は証券アナリストとして取材、講演活動に従事する傍ら、80年代前半のNY駐在時代に嫌というほど飛行機に乗った経験から研究を始めた航空機産業に対する知識を生かし、中小企業支援NPO法人「大田ビジネス創造協議会(OBK)」をベースに、航空機部品を製造する中小企業の育成に取り組んでいる。
内容説明
日本のオールスターが集結し、技術の粋がつまった国産旅客機、MRJ(三菱リージョナルジェット)。世界のライバルに対してMRJはどんな優位性をもつのか?日本の航空機産業は、新たな成長産業として軌道にのれるのか?航空機産業を支えるメーカーの現場を丹念に見てきた著者が解き明かす!MRJには、炭素繊維などの「材料革命」の他にも日本のものづくりが薄利多売から高付加価値型へと移行する契機を指し示すなど、世界基準で勝負するためのヒントが数多く詰まっている!
目次
第1部 世界に飛び立つMRJ(悲願の国産ジェット機「MRJ」がいよいよ空を飛ぶ;MRJはどこがすごいのか;航空機市場はなぜこれから有望なのか)
第2部 MRJが日本のものづくりを変える(高付加価値のものづくりをめざす;材料革命;世界に羽ばたく職人技;グローバルで戦う;日本のものづくりを変える)
著者等紹介
杉山勝彦[スギヤマカツヒコ]
東京都生まれ。企業信用調査、市場調査を経験した後、証券アナリストに転身。以降ハイテクアナリストとして外資系、国内系証券会社を経験し、ほぼ製造業全般をカバー。この間、96年に株式会社武蔵情報開発を設立して中小企業支援の道に入り、長野県テクノ財団主宰の金属加工技術研究会などの座長を務める。現在は、産業アナリスト(武蔵情報開発代表)として取材、講演活動に従事。とくに、航空機産業については、大手機体メーカーから零細協力工場までこまめに取材して執筆、講演活動を行う傍ら、航空機部品の製造に参入する中小企業の育成に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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