SB新書<br> 「逆さ地図」で読み解く世界情勢の本質

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SB新書
「逆さ地図」で読み解く世界情勢の本質

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  • サイズ 新書判/ページ数 223p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784797381429
  • NDC分類 312.9
  • Cコード C0295

出版社内容情報

世界のホンネがわかる逆地図的視点のススメ

●世界のホンネがわかる「逆地図的視点」のススメ!

地図はついつい自国を中心に見てしまいがちである。
しかし、地図の向きを柔軟に変えて世界を眺める癖をつけることで、
実は世界の本当の姿がより見えやすくなるのである。
この本では、地図の東西南北の向きを柔軟に変え、
焦点となる場所が目立ち、本質が理解しやすい向きから、
現代起きている問題や過去から引きずっている問題を
地政学を援用しながら俯瞰していく。

たとえば、中国を中心に、
南北を逆さにした地図を見ることで、
中国が日本列島や島々に取り囲まれていることがわかり、
何とか出口を探そうとする戦略が理解でき、
尖閣諸島の問題などの本質がつかみやすくなる。

ほかにもロシア、中東、イスラム国、アメリカなどをめぐる
最近の情勢や各国の戦略などの本質をつかむことで、
今後の日本が歩むべき方向性がわかるであろう。

序章 本当の世界を知るには地図を逆さにして見る
1章 逆さ地図でわかる新たな東西冷戦の始まり
2章 海をふさぐ日本列島は中国経済発展の障害か
3章 アラブの春から始まった新しい対立軸
4章 歴史を通じて深くつながる日本のとアジア
5章 アメリカのアジア回帰戦略と日本の再起動

【著者紹介】
1947年高知県安芸郡生まれ。1967年高知県立安芸高等学校卒業、1971年明治大学政治経済学部政治学科卒業。ジャーナリストとして米国、タイ、カンボジア、北方領土、エジプト、ロシアなど紛争地帯を取材。1995年文化多元主義問題研究所理事。1997年明治大学・千葉工業大学兼任講師。1999年工学院大学兼任講師。2001年から千葉工業大学兼任講師として現在に至る著書に『戦争民営化』(祥伝社)、『早わかりアメリカ』(日本実業出版社)、『オサマ・ビンラディン』(竹書房)など多数。

内容説明

ついつい自国を中心に見てしまいがちな世界地図。しかし、地図の向きを柔軟に変えて眺める癖をつけることで、世界の本当の姿が見えやすくなるのである。本書では、地政学を援用しつつ、地図の東西南北の向きを柔軟に変えて俯瞰することで、中東やロシアなど世界で起きている大問題や、領土をめぐって日本が対峙しなければならない問題などの本質を探っていく。誰もが「逆さ地図」目線を持つことで、今後の日本が世界の中で歩むべき方向性がわかるであろう。

目次

序章 本当の世界を知るには地図を逆さにして見る(世界の問題を俯瞰するために利用されてきた「地図」と地政学;大陸国家と海洋国家で分かれる地図の見方 ほか)
第1章 逆さ地図でわかる新たな東西冷戦の始まり(ヨーロッパの地図から見えた新冷戦構造のルーツ;東に拡大するEU―西側の経済攻勢でウクライナが混乱 ほか)
第2章 海を塞ぐ日本列島は中国経済発展の障害か(中国の列島線と真珠の首飾り戦略;アベノミクス外交の中国包囲網を作るダイアモンド戦略 ほか)
第3章 アラブの春から始まった新しい対立軸(西欧列強に寸断されてしまったアラブの文化と歴史;「イスラム国(IS)」は、国境線をアラブ人の手で引き直す試みか ほか)
第4章 歴史を通じて深く繋がる日本とアジア(ベトナム、カンボジア国境で別れるアジア文化圏;韓国が反日にこだわる本当の理由は日中に挟まれた地理にある ほか)
第5章 アメリカのアジア回帰戦略と日本の再起動(シリア化学兵器問題から見える大国アメリカの求心力低下;大幅に削られる国防予算で揺らぎ始めたアジアの対米信頼感 ほか)

著者等紹介

松本利秋[マツモトトシアキ]
1947年高知県安芸郡生まれ。1971年明治大学政治経済学部政治学科卒業。国士舘大学大学院政治学研究科修士課程修了、政治学修士、国士舘大学政経学部政治学科講師。ジャーナリストとしてアメリカ、アフガニスタン、パキスタン、エジプト、カンボジア、ラオス、北方領土などの紛争地帯を取材。TV、新聞、雑誌のコメンテイター、各種企業、省庁などで講演(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぷー

8
移り変わる国際関係の理解の助けになる。 またあらためてよみたい。2017/08/25

ふぇる(甘時雨)

6
主に西方ロシア、南沙群島から始まり、アジア掌握を狙う中国、イスラム国、アメリカ軍事事情のお話。地政学を軸にしてわかりやすく分析、解説されています。全章を通して東西対立が未だに尾を引いていることが色濃く伝わってきました。地政学と言いながら、やはり歴史は無視できないようです。読んでいて一番感じたのは「どの国も自国が一番可愛いんだな...」ですね。難しいけど協力と慈善で平和を実現してほしいものです。各章、日本と必ず結びついている、ということで改めて世界に目線を向ける良い機会になりました。2016/03/15

in medio tutissimus ibis.

5
逆さ地図自体は概ね「中国から見たら海洋進出に日本が凄い邪魔」と言うネタ以上のものではないのだけど、その中国が歴史的には北方騎馬民族へ備えるランドパワーであったのが、イギリス日本と敗戦したトラウマと急成長によるエネルギー輸入構造によりシーレーンを重視するシーパワー的な性質を持つに至ったのを「地図をさかさまに見るようになった」と表現したのは中々粋な言い回しだと思う。また、地政学の本では渇愛されがちな歴史的経緯なども踏まえた各国の政策や政情の解説がなされていて面白かった。中国からも領土ギったとか李承晩は狂犬か?2019/09/13

Kumisuke92

4
ロシアに関する分析がわかりやすい。ウクライナ問題は、冷戦終結後からの欧米によるロシア包囲戦略の到達点である。豊富な資源が狙いなのだろうか、ロシア勢力圏での革命を裏工作し親欧州政権を樹立してきた欧米。ウクライナの政変劇にも深く関与。追い詰められたロシアは、国家資本主義体制によりグローバルマネーから資源を守りながら、中国、北朝鮮などへのアジアシフトをおこなっている。が、ロシア自体が、資源の呪いという歪な経済に陥っている中で国際競争力が低下し突破口が見えない状況だという。2015/11/21

Yutaka Matsuzawa

4
書いてある事がすべて正しいとは思わないが、地政学の本としては分かりやすい。2015/08/24

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