出版社内容情報
「ダル重っ」が瞬時に治る!
漢方の速効性を説いた好評前著の第二弾! 「生きる力を引き上げる」「疲れを速効でとる」など漢方にしかできない、漢方の得意分野を存分に紹介。西洋薬で治らなかったり、治りが悪かった経験をもつ人、漢方薬の効果について疑念を抱いていた人、必読!
はじめに――漢方薬にしかできないワザがある
第1章 「疲れた」「弱った」「足りない」「冷える」に速効
サイエンス漢方処方という新しい考え方
*漢方処方に観念的な東洋思想は必要ない
*漢方薬の真骨頂は「速効性」
*漢方薬が治すのではなく、漢方薬で治る
*急性期の病気に効かせるコツ
*漢方薬の飲み方と副作用
漢方薬は、西洋薬よりずっと近未来的な薬
*漢方薬にしかできない3つのワザ
*ひとつひとつの生薬の働きは考えなくていい
*心身両面に効く「一粒で二度おいしい」薬
*「元気になる」を実現する医療
第2章 「疲れた」が速効で元気になる
現代人の疲れは精神的な疲れがメイン
*現代には疲れる原因があふれている
*足りなくなった疲れ、落ちてきた疲れに漢方
「疲れた」に効くサイエンス漢方処方
*一時的な疲れ ●補中益気湯 *全身が疲労困憊 ●十全大補湯
*忙しいときの疲れ ●葛根湯 *暑さによる疲れ ●清暑益気湯
*目の疲れ ●葛根湯 *精神的な疲れ ●人参養栄湯
*過敏性腸症候群 ●半夏瀉心湯/●桂枝加芍薬大黄湯/●人参湯/●桂枝加芍薬散*神経性胃炎 ●安中散 など
第3章 「弱った」が速効で回復する
加齢による「弱った」を加速する要因
*40歳は人生の曲がり角
*運動はやりすぎても、足りなくてもダメ
*動物性食品を食べないと足腰が弱る
「弱った」に効くサイエンス漢方処方
*足腰から弱るタイプ ●八味地黄丸 *乾燥傾向が強いタイプ ●六味丸
*しびれや痛みが強いタイプ ●牛車腎気丸 *胃腸が弱いと自覚している人 ●人参湯
*胃腸から弱るタイプ ●真武湯 *免疫力が弱っているタイプ ●補中益気湯
*目が弱っているタイプ ●八味地黄丸/●柴蘇飲 など
第4章 「足りない」が速効で増える
食欲が「足りない」とき
*食べることは生きる基本
*胃の運動や食欲を促すなら ●六君子湯
*腸の働きを改善するなら ●補中益気湯
血が「足りない」ときに効くサイエンス漢方
*局所の血の不足は漢方薬の独壇場
*月経不順 ●当帰芍薬散/●桂枝茯苓丸/●加味逍遥散/●温経湯
*めまい ●五苓散/●半夏白朮天麻湯/●苓桂朮甘湯
*起立性調節障害 ●半夏白朮天麻湯/●苓桂朮甘湯 *肌の荒れ ●四物湯
水分が「足りない」ときに効くサイエンス漢方
*乾燥を潤すのも漢方薬の得意ワザ
*セキ ●麦門冬湯/●滋陰降火湯
*口腔内乾燥 ●麦門冬湯/●滋陰降火湯
*皮膚病 ●滋陰降火湯/●当帰飲子/●温清飲
*便秘 ●麻子仁丸/●潤腸湯 など
第5章 「冷える」が速効で温まる
身体の「冷え」はこうして起こる
*冷えは血行不良が最大の問題ではない
*深部体温の低い人が増えている
*身体を温める漢方薬がある
「冷える」に効くサイエンス漢方処方
*特に手足の先が冷える ●当帰四逆加呉茱萸生姜湯/●麻黄附子細辛湯*特に足腰が冷える ●当帰芍薬散 など
第6章 医師がよく使う漢方薬ベスト30
*第30位 柴胡桂枝湯――上腹部の炎症と虚弱な子どもに
*第29位 人参養栄湯――病後の回復力を引き出す
*第28位 半夏白朮天麻湯――広くめまいに効果
*第27位 小柴胡湯――抗炎症作用に優れ、効き目も早い
*第26位 葛根湯加川?辛夷――日本生まれの鼻のスペシャリスト
*第25位 半夏瀉心湯――胃腸の炎症と下痢に
*第24位 加味帰脾湯――身体と精神の両方に作用
*第23位 柴胡加竜骨牡蛎湯――精神の安定、イライラに
*第22位 防已黄耆湯――変形性膝関節症に著効
*第21位 温経湯――婦人科の病気を改善
*第20位 釣藤散――高齢者の頭痛と高血圧に
*第19位 猪苓湯――初期の膀胱炎や下半身のむくみに
*第18位 半夏厚朴湯――漢方の精神安定剤の代表選手
*第17位 柴朴湯――ぜんそく系に有効な抗炎症薬
*第16位 十全大補湯――術後の体力回復、免疫力アップに
*第15位 桂枝茯苓丸――微小循環の改善にナンバーワン効果
*第14位 八味地黄丸――40歳から飲みたい若返りの薬
*第13位 五苓散――脳浮腫、子どもの嘔吐に
*第12位 当帰芍薬散――微小循環を改善し血行促進
*第11位 葛根湯――風邪をはじめ「胸から上の特効薬」
*第10位 防風通聖散――肥満や脂質代謝異常に
*第9位 小青竜湯――アレルギー症状の定番治療薬
*第8位 麦門冬湯――いがらっぽいセキを抑える
*第7位 牛車腎気丸――若返りと下肢のしびれに
*第6位 芍薬甘草湯――こむら返りの特効薬
*第5位 加味逍遥散――女性の病気と精神安定に
*第4位 六君子湯――胃の変調の改善に
*第3位 柴苓湯――ネフローゼや炎症性腸疾患に
*第2位 大建中湯――腸閉塞に第一選択で使用
*第1位 補中益気湯――体力や免疫力を取り戻す
サイエンス漢方処方に賛同する医師リスト
【著者紹介】
1950 年、北海道生まれ。北海道大学卒業後、同大学第一外科に入局。専門は消化器外科、肝臓移植外科で日本外科学会認定専門医。1989 年から3 年間オーストラリアで肝臓移植の臨床に携わる。帰国後独学で漢方治療を本格的に始め、現在、日本東洋医学会認定専門医・指導医。2012 年にサイエンス漢方処方研究会を設立し理事長を務める。医療法人静仁会静仁会静内病院(漢方内科・総合診療科)院長。
内容説明
西洋薬は、敵をピンポイントで攻撃する薬剤だ。高血圧に対して血圧を下げる、病原菌に対して菌の増殖を抑える…など。しかし、人間は色々な原因で、身体の働きが悪くなり、「弱った、足りない、落ちた、衰えた、冷える、疲れた」状況になる。そうした症状を訴えて受診しても、通常「仕事を休み、家で休養して栄養のあるものでも食べなさい」といって追い返されるのが関の山。こんなとき、漢方は「生きる力を引き上げる」「疲れを速効でとる」など漢方にしかできない得意技を発揮する。この領域は、漢方薬の独壇場だ。何かにつけ生きる力が落ちやすい、疲れた現代人に必須の薬剤=漢方のすすめ!
目次
第1章 「疲れた」「弱った」「足りない」「冷える」に速効
第2章 「疲れた」が速効で元気になる
第3章 「弱った」が速効で回復する
第4章 「足りない」が速効で増える
第5章 「冷える」が速効で温まる
第6章 医師がよく使う漢方薬ベスト30
著者等紹介
井齋偉矢[イサイヒデヤ]
1950年、北海道生まれ。北海道大学卒業後、同大学第一外科に入局。専門は消化器外科、肝臓移植外科で日本外科学会認定登録医。1989年から3年間オーストラリアで肝臓移植の臨床に携わる。帰国後独学で漢方治療を本格的に始め、現在、日本東洋医学会認定専門医・指導医。2012年にサイエンス漢方処方研究会を設立し理事長を務める。医療法人静仁会静仁会静内病院(総合診療科)院長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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M.O.
イシカワ姐さん
sweet november
三丁目の書生
ぞくちょう