SB新書<br> 三国志「その後」の真実―知られざる孔明没後の後伝

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三国志「その後」の真実―知られざる孔明没後の後伝

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  • サイズ 新書判/ページ数 255p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784797380996
  • NDC分類 222.043
  • Cコード C0222

出版社内容情報

孔明没後の知られざる三国志「その後」系譜孔明没後から三国の滅亡、西晋の興亡までの三国志の「その後」の世界は意外と知られていない。
そこには三国志を凌ぐ壮大なドラマが繰り広げられていた!
実はもっと面白くためになる、知られざる「その後」の世界への誘い――

●意外と知られていない三国志の「その後」
「三国志」は昔から日本人の教養ともいえるくらい親しまれている。
しかし、曹操や劉備、孔明の生きていたほんのわずかな時代のみがクローズアップされ、その後どうなったかについては、読み飛ばす程度の知識しかない人が多い。
だが、英傑の子たちの世代に入ると、そんなに知名度は高くはないが、実はそれなりの事績や逸話は多い。

●「その後」を知るほうが、現代の混迷の時代を生き抜くヒントになる!
孔明死後、三国鼎立はくずれ、最終的に西晋に統一。しかし、その西晋も内紛により、衰退の道をたどる…。
挫折や左遷など仕事や人生で悩む現代人にとっては、むしろ孔明没後の「その後」のほうが、今に通じる争い・エピソードが多く、共感もでき参考になる。

●三国志研究第一人者による「その後」の三国志・決定版!
本書は、五丈原以前もおさらいしつつ、「その後」の、西晋の興亡までの英傑たちの戦い・逸話に焦点をあてるものである。
さらに、現代にいたるまでどう伝承され、伝説化されたかについても言及する。
これまで見落とされがちだった「その後」の世界を、三国志研究第一人者がわかりやすく俯瞰する。


序 章 三国時代の形成
第一章 秋風五丈原
第二章 三国それぞれの混乱
第三章 三国の統一
第四章 西晉の滅亡と伝説のはじまり


渡邉 義浩[ワタナベ ヨシヒロ]
1962年東京都生まれ。1991年、筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科修了。「後漢国家の支配と儒教」で文学博士。北海道教育大学助教授、大東文化大学文学部教授を経て、早稲田大学文学学術院教授。専門は古典中国学。三国志学会事務局長。著書に『諸葛亮孔明 その虚像と実像』(新人物往来社)、『関羽 神になった「三国志」の英雄』(筑摩選書)、『三国志 演義から正史、そして史実へ』(中公新書)、『三国志 運命の十二大決戦』(祥伝社新書)などがある。

仙石 知子[センゴク トモコ]
1971年生まれ。博士(中国学)。早稲田大学非常勤講師。専門は中国明清小説。著書に『明清小説における女性像の研究』(汲古書院)、『「三国志」の女性たち』(山川出版社、渡邉義浩との共著)などがある。

内容説明

昔から日本人の教養とも呼べる「三国志」。だが、英傑たちの子世代に関しては読み飛ばしがちである。本書は「その後の三国志」をテーマに、孔明没後から西晉の滅亡までを史書に基づき描き出す。さらに、もう一つの「その後」として、後代に「三国志」が伝説化され、伝承や文学ができるまでの過程を、三国志研究の第一人者が追っていく。三国志通も知らない、三国志の「最終章」決定版!

目次

序章 三国時代の形成(黄巾の乱ではじまった乱世;曹操と袁紹が雌雄を決する ほか)
第1章 秋風五丈原(孫呉との同盟を回復し南征へ;「出師の表」で北伐を正当化 ほか)
第2章 三国それぞれの混乱(諸葛亮後の蜀漢を率いた者;曹魏で力を貯えていく司馬懿 ほか)
第3章 三国の統一(姜維・諸葛瞻の忠心空しく蜀漢が滅ぶ;司馬氏の西晉は儒教を根本とした ほか)
第4章 西晉の滅亡と伝説のはじまり(西晉は諸王が軍事機能を担った;西晉を弱体化させた八王の乱 ほか)

著者等紹介

渡邉義浩[ワタナベヨシヒロ]
1962年東京都生まれ。1991年、筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科修了。「後漢国家の支配と儒教」で文学博士。北海道教育大学助教授、大東文化大学文学部教授を経て、早稲田大学文学学術院教授。専門は古典中国学。三国志学会事務局長

仙石知子[センゴクトモコ]
1971年生まれ。博士(中国学)。早稲田大学非常勤講師。専門は中国明清小説(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たぬ

29
☆3.5 とりあえず人名と地名は総ルビにしてもらえないかな…? 司馬懿とか劉禅みたいな有名どころはいいけど庾純だの石勒だの厳しいです。それでなくても文章が難しめだったんで読み進めるのにてこずったのだけど。なんとか全部読んでの感想は、曹丕が小さい男ってこと、司馬一族喧嘩しすぎってことですね。2021/10/05

ゲオルギオ・ハーン

27
三国志の諸葛亮没後というあまり知名度のない展開を史実から解説する一冊。唐突に諸葛亮没後から始めると三国志初心者には厳しいという編集部の英断で序盤の話も史実の視点でカバーしている。そのため、漫画や小説などで読む話と異なり復習とは思えないほど刺激的だった。地域をまとめる名士たちをおさえることは当時の各勢力の課題であり、さらに君主権力の正当性を何に求めるかというのも重要だった。また、戦乱により儒教的な価値観が揺らぎ、他の宗教(仏教と道教)が興隆していくという三国志以後の意外な面についても話があるので興味深い。2023/04/24

北本 亜嵐

19
蜀漢の偉大な政治家・諸葛亮孔明の死後の「三国志」については興味が薄れがちである。登場人物も誰かの2世であったりと魅力的な人物がいないせいもあるでしょうが…この本は「本編」より「その後」にスボツトをあてたもの。三国統一後に関して知らなかった部分もあったので、勉強になりました。(儒教との絡みは難しかったかも)2016/11/10

とし

17
孔明後の三国志。吉川三国志の影響で語られることが少ない時代を扱っています。こんな武将がいたんだ、こんなエピソードがあったんだなどなど三国志好きにはオススメな作品です。スケール大きな天下三分の計は孔明が考えたのではなく、呉の重鎮が考えたのですね。この時代の名士をいかに上手に扱うかは、人心を掴むうえで大切であったようですね。劉備と孔明の関係など他書にはあまりみられない考えなので、新鮮な感じがしました。また蜀の視点からは馴染みがありますが、本作品は司馬懿などの司馬一族が話が数多く語られて違う角度から読めました。2017/08/11

アカツキ

13
お題になるゲームを専門家に解説してもらうという動画で「三国志14」の回にお二人が出演されていて面白かったので手に取ってみた。黄巾の乱から西晋の滅亡の流れがわかりやすく解説されていて、今までざっくりした流れでしか理解していなかったけれど大分はっきりしてきた。いままで武将や戦の話ばかりだったので名士の重要性の話がとても新鮮。正直、諸葛亮があまり好きではなかったのだけど脚色された諸葛亮が嫌いだったと気づいた。史実はものすっごい苦労人で好きだな。2021/11/23

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