SB新書<br> プロ野球で「エースで4番」は成功しないのか―知られざる二刀流選手列伝

電子版価格
¥385
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

SB新書
プロ野球で「エースで4番」は成功しないのか―知られざる二刀流選手列伝

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 238p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784797375312
  • NDC分類 783.7
  • Cコード C0275

出版社内容情報

「二刀流」で読み解くプロ野球選手列伝

一人の野球選手が、投と打の両面において活躍する「二刀流」。
2013年のプロ野球、大谷翔平の「二刀流」挑戦が大きな話題となっている。
当初は評論家らを中心に、大谷の二刀流には懐疑的な意見が多かったが、
交流戦終了時点では、高卒ルーキーながら投では157kmの速球で先発2戦目に初勝利を挙げ、
打では打率3割を超えてクリーンアップも任されるといった活躍をしている。

二刀流はたしかに難しい挑戦ではあるが、
プロ野球の歴史を見ると、二刀流の選手がいなかったわけではなく、
プロ野球黎明期の1リーグ制の時代では、川上哲治など野手と投手を兼任する選手も多かった。
また2リーグ制になって以降でも、野球解説者でもおなじみの関根潤三などは二刀流経験者の一人だ。
また1970~80年代頃までは、打力を兼ね備えた投手も多く、球場のファンを沸かせていた。

本書では、これまでのプロ野球における二刀流の系譜をたどり、
知られざる名選手たちのエピソードを紹介する。
プロ野球の二刀流の歴史を紐解くことで、大谷選手の二刀流成功の可能性にも迫る。

プロローグ 現代に復活した二刀流
第1章 二刀流全盛の時代 1930―40年代
第2章 二刀流の衰退と強打の投手 1950-60年代
第3章 一発の魅力を秘めた名投手 1970-80年代
第4章 なぜ強打の投手は消えたのか 1990年代以降
エピローグ 大谷の二刀流のこれから

プロローグ 現代に復活した二刀流

第1章 二刀流全盛の時代 1930―40年代
景浦將/古谷倉之助/川上哲治/野口明/藤村富美男/御園生祟男/中河美芳
野口二郎/石丸進一/清水秀雄/浅岡三郎/金子裕/大下弘/西沢道夫/呉昌征

第2章 二刀流の衰退と強打の投手 1950-60年代
金田正一/関根潤三/米田哲也/梶本隆夫/稲尾和久/杉下茂/権藤博
池永正明/永淵洋三/グルン/外山義明/箱田淳/ニューク/島本講平

第3章 一発の魅力を秘めた名投手 1970-80年代
堀内恒夫/鈴木啓示/江夏豊/平松政次/星野仙一/成田文男
金田留広/江川卓/村上雅則/松岡弘/ジャンボ仲根

第4章 なぜ強打の投手は消えたのか 1990年代以降
桑田真澄/野村弘樹/川上憲伸/ガルベス/佐々岡真司
野茂英雄/シュルジー/松坂大輔/嘉勢敏弘/ムーア

エピローグ 大谷の二刀流のこれから
栗山監督が影響を受けた魔術師・三原脩
大谷の獲得と栗山マジック
二刀流の落とし穴
大谷の課題と可能性

コラム?@ ベーブ・ルースとメジャーリーグの二刀流
コラム?A キャンプで二刀流を準備していた王貞治
コラム?B 金村義明の二刀流が消えた伝説の「10・19」ダブルヘッダー

【著者紹介】
1961年、岡山県生まれ。早稲田大学で箱根駅伝をめざすも挫折。自転車で日本縦断のあとインド・ネパールを走破するなどサイクリング野郎となる。2003年にスポーツ・アクセス社を設立し、Yahoo!スポーツなどWebメディアでスポーツコラムを寄稿。また共同通信社に非常勤で勤務。プロ野球、メジャーリーグの活躍を分析評価し、日刊スポーツはじめ各メディア及びメジャー球団に情報提供を続けている。主な著書に『全1192試合 V9巨人のデータ分析』(光文社新書)、『プロ野球 最強のベストナイン』(PHP新書)、『プロ野球解説者の嘘』(新潮新書)などがある。

内容説明

高校時代は「エースで4番」だった選手も、プロに入ると投手か野手のどちらかで勝負するのが当然―2013年、そうした常識に挑んだのが大谷翔平選手だ。二刀流はたしかに難しい挑戦ではあるが、プロ野球の歴史を紐解くと、過去には投打に力を発揮した選手が活躍していた。本書では、プロ野球における二刀流の系譜をたどり、名選手たちの“二刀流”秘話を紹介するとともに、大谷選手の将来性にも迫る。

目次

プロローグ―現代に復活した二刀流
第1章 二刀流全盛の時代―1930‐40年代
第2章 二刀流の衰退と強打の投手―1950‐60年代
第3章 一発の魅力を秘めた名投手―1970‐80年代
第4章 なぜ強打の投手は消えたのか―1990年以降
エピローグ―大谷と二刀流のこれから

著者等紹介

小野俊哉[オノトシヤ]
1961年、岡山県生まれ。早稲田大学で箱根駅伝をめざすも挫折。自転車で日本縦断のあとインド・ネパールを走破するなどサイクリング野郎となる。2003年にスポーツ・アクセス社を設立し、Yahoo!スポーツなどWebメディアでスポーツコラムを寄稿。また共同通信社に非常勤で勤務。プロ野球、メジャーリーグのデータを分析評価し、日刊スポーツはじめ各メディア及びメジャー球団に情報提供を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

318
二刀流を目指す大谷選手を過去の選手データでみたもの。個人的には桑田選手も時代が時代でご本人が強く二刀流を目指していたら、十分素質のあった方なんだろうなと思った。本書が出てからも大谷選手がますます活躍していって感動する。今のプロ野球の分業化の方が異常な感じもした。元々野球は投げて打って走って守る全てのプレーを全選手が行うものと思うので、大谷選手の挑戦が風穴を開けていくのが痛快だ。2016/12/18

スプリント

9
二刀流で活躍した選手の列伝としては非常に読み応えがあります。ただなぜエースで4番が成功しないのかについての掘り下げは足りないです。大谷選手についての期待が最後に書かれていますが、2015年現在、期待を上回っていますね。2015/09/19

おくりゆう

8
二刀流が当たり前だったプロ野球黎明期から現代までの強打の投手達の歴史を振り返る本。大谷選手によりスポットが当てられた過去の名選手達の二刀流秘話は純粋に興味深いです。が、同時に二刀流の難しさを再認識、大谷選手には頑張って欲しいものです。2013/10/19

T.Y.

5
投手と野手の「二刀流」が珍しくなく、投打両方でタイトルを取った選手までいた戦前のプロ野球、その名選手達。二刀流が影を潜めた戦後においては、強打で活躍した投手達、そして二刀流に挑戦した知られざる選手達。'13年に話題になった大谷翔平に通ずる系譜。取り上げられる二刀流選手達のデータは明瞭で、劇的な試合の描写もよく伝わる。何と言っても知名度の低い名選手の話が面白いところ。著者は大谷の二刀流を好意的に応援しているが、まあこれから次第。2014/01/30

ミスターX

3
大谷翔平が今年はローテーション投手として頑張っている。球速160kmのストレートと多彩な変化球で10勝を越えることができるか。新しい二刀流への挑戦を続けていってほしい。2014/06/22

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/7385045
  • ご注意事項