出版社内容情報
「二刀流」で読み解くプロ野球選手列伝
一人の野球選手が、投と打の両面において活躍する「二刀流」。
2013年のプロ野球、大谷翔平の「二刀流」挑戦が大きな話題となっている。
当初は評論家らを中心に、大谷の二刀流には懐疑的な意見が多かったが、
交流戦終了時点では、高卒ルーキーながら投では157kmの速球で先発2戦目に初勝利を挙げ、
打では打率3割を超えてクリーンアップも任されるといった活躍をしている。
二刀流はたしかに難しい挑戦ではあるが、
プロ野球の歴史を見ると、二刀流の選手がいなかったわけではなく、
プロ野球黎明期の1リーグ制の時代では、川上哲治など野手と投手を兼任する選手も多かった。
また2リーグ制になって以降でも、野球解説者でもおなじみの関根潤三などは二刀流経験者の一人だ。
また1970~80年代頃までは、打力を兼ね備えた投手も多く、球場のファンを沸かせていた。
本書では、これまでのプロ野球における二刀流の系譜をたどり、
知られざる名選手たちのエピソードを紹介する。
プロ野球の二刀流の歴史を紐解くことで、大谷選手の二刀流成功の可能性にも迫る。
プロローグ 現代に復活した二刀流
第1章 二刀流全盛の時代 1930―40年代
第2章 二刀流の衰退と強打の投手 1950-60年代
第3章 一発の魅力を秘めた名投手 1970-80年代
第4章 なぜ強打の投手は消えたのか 1990年代以降
エピローグ 大谷の二刀流のこれから
プロローグ 現代に復活した二刀流
第1章 二刀流全盛の時代 1930―40年代
景浦將/古谷倉之助/川上哲治/野口明/藤村富美男/御園生祟男/中河美芳
野口二郎/石丸進一/清水秀雄/浅岡三郎/金子裕/大下弘/西沢道夫/呉昌征
第2章 二刀流の衰退と強打の投手 1950-60年代
金田正一/関根潤三/米田哲也/梶本隆夫/稲尾和久/杉下茂/権藤博
池永正明/永淵洋三/グルン/外山義明/箱田淳/ニューク/島本講平
第3章 一発の魅力を秘めた名投手 1970-80年代
堀内恒夫/鈴木啓示/江夏豊/平松政次/星野仙一/成田文男
金田留広/江川卓/村上雅則/松岡弘/ジャンボ仲根
第4章 なぜ強打の投手は消えたのか 1990年代以降
桑田真澄/野村弘樹/川上憲伸/ガルベス/佐々岡真司
野茂英雄/シュルジー/松坂大輔/嘉勢敏弘/ムーア
エピローグ 大谷の二刀流のこれから
栗山監督が影響を受けた魔術師・三原脩
大谷の獲得と栗山マジック
二刀流の落とし穴
大谷の課題と可能性
コラム?@ ベーブ・ルースとメジャーリーグの二刀流
コラム?A キャンプで二刀流を準備していた王貞治
コラム?B 金村義明の二刀流が消えた伝説の「10・19」ダブルヘッダー
【著者紹介】
1961年、岡山県生まれ。早稲田大学で箱根駅伝をめざすも挫折。自転車で日本縦断のあとインド・ネパールを走破するなどサイクリング野郎となる。2003年にスポーツ・アクセス社を設立し、Yahoo!スポーツなどWebメディアでスポーツコラムを寄稿。また共同通信社に非常勤で勤務。プロ野球、メジャーリーグの活躍を分析評価し、日刊スポーツはじめ各メディア及びメジャー球団に情報提供を続けている。主な著書に『全1192試合 V9巨人のデータ分析』(光文社新書)、『プロ野球 最強のベストナイン』(PHP新書)、『プロ野球解説者の嘘』(新潮新書)などがある。
内容説明
高校時代は「エースで4番」だった選手も、プロに入ると投手か野手のどちらかで勝負するのが当然―2013年、そうした常識に挑んだのが大谷翔平選手だ。二刀流はたしかに難しい挑戦ではあるが、プロ野球の歴史を紐解くと、過去には投打に力を発揮した選手が活躍していた。本書では、プロ野球における二刀流の系譜をたどり、名選手たちの“二刀流”秘話を紹介するとともに、大谷選手の将来性にも迫る。
目次
プロローグ―現代に復活した二刀流
第1章 二刀流全盛の時代―1930‐40年代
第2章 二刀流の衰退と強打の投手―1950‐60年代
第3章 一発の魅力を秘めた名投手―1970‐80年代
第4章 なぜ強打の投手は消えたのか―1990年以降
エピローグ―大谷と二刀流のこれから
著者等紹介
小野俊哉[オノトシヤ]
1961年、岡山県生まれ。早稲田大学で箱根駅伝をめざすも挫折。自転車で日本縦断のあとインド・ネパールを走破するなどサイクリング野郎となる。2003年にスポーツ・アクセス社を設立し、Yahoo!スポーツなどWebメディアでスポーツコラムを寄稿。また共同通信社に非常勤で勤務。プロ野球、メジャーリーグのデータを分析評価し、日刊スポーツはじめ各メディア及びメジャー球団に情報提供を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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