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内容説明
米沢の当主である伊達輝宗の子、梵天丸。彼女は出生にまつわるコンプレックスゆえの孤独を抱えながらも、一方で天下盗りの野望を胸に宿らせつつあった。その梵天丸の周囲には、野心家の最上義光、合戦の天才である上杉謙信が派遣した俊才・直江兼続などの油断のならない人物たちが続々と現れる。梵天丸は小姓の片倉小十郎やいとこの伊達成実、妹の愛姫たちと協力して、この難局を切り抜けられるのか?そして、そこから彼女がつかみとるものとは何か?大人気シリーズ「織田信奈の野望」初の外伝がついに登場。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ソラ
21
今回は奥州の覇者、伊達政宗が主役の外伝。伊達家家中の人たちも本編に負けず劣らず良いキャラがいて面白かった。魔王化という単語が良く見られたのは信奈との対比ということかな。この続きを読んでみたい2012/12/22
わたー
15
感想埋め。本編では他に語るべきことが多すぎるがゆえに、いいきゃらしているのにイマイチ出番の少ない伊達政宗をメインにしたスピンオフ。史実よりも早く生まれていることに対するフォローを挟みつつ、彼女の魅力を十分に伝えるいいスピンオフだったなと。
Yobata
15
織田信奈のスピンオフ作品。丸々一冊、梵天丸(伊達政宗)の物語。本編では語られてなかったが、母親がいうほど鬼じゃなかった…てか勘違いで厳しいけどちゃんと愛がある母親で良かったw今回は伊達ファミリーに加え、直江兼継と最後には上杉謙信も登場。兼継はちゃんとまっすぐな馬鹿として描かれていて、穴にはまる所とか面白かった。でも伯父の最上義光のシスコンはキモい…w。そしてなんといっても、相良良晴との出会いの場面。感動したね。織田信奈の野望シリーズで一番気に入ってるシーンだ。梵天丸もちゃんと救われて良かったねw2012/12/17
KUWAGATA
13
輝宗の梵天丸に対する愛情に、なにより胸が熱くなりました。作者の梵天丸好きがひしひしと感じられる一冊です。邪気眼竜という言葉がひらめいた瞬間、一気に目の前に壮大なストーリーが広がっていったのではないかと勝手に推測したりもします。外伝という形をとりながら、完全なスピンオフではなく、これ以降の本編にうまく絡ませていく手腕もなかなか見事だと思います。そしてとうとう登場した謙信がこのような設定とは。なるほど、その当時の人々であれば本当に神の化身だと信じたかもしれません。今後本編にどう絡んでくるか、十巻が楽しみです。2012/12/18
CCC
9
こ、これは本編より面白い……か、どうかは人それぞれだけど、万人受けするのはこっちじゃないだろうか。話も設定もきちっとまとまっている。少なくともちょっとした本編の補完、みたいなノリじゃなかった。私は当作品に厨二病の汎用性の高さを垣間見た。2013/03/09