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内容説明
相良良晴を支える二大軍師の竹中半兵衛と黒田官兵衛は、どちらも窮地に立っていた。半兵衛は重い病で倒れ、官兵衛は姦雄・宇喜多直家に捕えられて地下牢に入れられてしまったのだ。迫りくる中国地方の雄である毛利家の大軍を前にして、良晴はいかに戦うのか?一方、良晴の主君である織田信奈も危機に直面していた。信頼関係を築けていたはずの大和の松永久秀が謀反を起こしたのだ。足元を大きく揺さぶられる信奈。しかも、信頼している主だった家臣は、それぞれが日本各地で強敵と戦っていて、自身の身近にいない―。激闘続く天下布武ラブコメディ第9弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
異世界西郷さん
26
官兵衛は捕まり、半兵衛は死に瀕している絶望的な状況から始まった第9巻。面白かったです。夢をつかむというのは、それが大きければ大きいほど容易な事ではありませんが、良晴も信奈も自分の大切な仲間を失い、それでも前に進んでいく強さを身につけたのは成長が感じられて良かったと思います。2014/08/30
KUWAGATA
21
今一度、信奈を中心に、天下布武の原点に立ち返ろう。それを家臣一度が確かめ合った、そんな巻だったように思います。全巻あたりから、キャラの内面描写の割合が高くなり、当初の痛快アクション歴史ファンタジー的なノリから、一歩深みが出てきたように思います。久秀、前鬼、いずれも見事でした。半兵衛、官兵衛、オレが養子に引き取りたい。本能寺の変はこの後、どのような形で信奈の前に現れるのか? 光秀との三角関係も未だ未解決だし、あちこちに破滅へ通じる火種は残ったまま。どうやって物語を回していくのか、作者のお手なみ拝見です。2012/12/14
Yobata
16
半兵衛が倒れ,官兵衛が囚われ,鹿之助が死地へ発ち、窮地に立たされた相良とその仲間たち。しかし、全ての実を拾う決意をした良晴は、連れ戻した鹿之助と共に信奈を信じ、官兵衛救出作戦に。一方信奈は失意の底に追い込まれていたが、今川義元の喝で息を吹き返す。そんな中、松永久秀が謀反を!その真意とは?播磨騒乱後編。まさかマジで謀反を起こして爆死するとは久秀…。悲しかったね。五右衛門も、半兵衛ちゃんも無事で何よりだったよ。けど前鬼兄さんにはもう一回出てきて欲しいところだね。→2012/07/14
ソラ
14
A:相変わらず今川義元は良いところだけ取っていくなぁ。そして、松永久秀の謀反の裏にある信奈への想い…。エピソードの最後の部分は中国大返しの逆パターンなのか、なかなかに胸熱だった2012/08/18
めもり。@社会人4年目
11
評価<★★★★★+★>前巻8巻からの続きです。播磨でのてんやわんやに付け加え、大和での松永弾正久秀の謀反。良晴は落ちる実全てを拾う事が出来るのか!?そんな話でした。今回は大人な登場人物達がかっこ良かったです。前鬼さん皮肉屋でしたけど、最期は男らしい散り様でした。そして万千代こと長秀さん、信奈さんの本当のお姉さんみたいで心がホッと安心しました。なんと言っても久秀さん、信奈を思っての謀反に、爆死。泣けます……!でもラストのあれは……?まだ生きてるってことでしょうか、次巻が気になる所です。2012/08/07