ＧＡ文庫 のうりん〈３〉

白鳥 士郎【著】

ＳＢクリエイティブ（2012/03発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 307p／高さ 16cm
• 商品コード 9784797368963
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

内容説明

どもどもー、でへへ～、とうとう先生が表紙になっちゃったよー？ここ『のうりん』は、岐阜県にある農業高校。普通科にはない楽しい学科がい～っぱい。その中でも、私、ベッキー先生が担任をしてる２年Ａ組は毎日が大騒動！男子生徒が先生を巡ってケンカしたり、調理実習では男子生徒が料理より先生を食べたがったり…ダメよみんな！ケンカはダメ！！そんなある日、素敵な男性が先生を訪ねて来たの。も、もしかしてこの人は…過真鳥くん、先生のこと「お母さん」って呼んで！！四十歳が表紙を飾る掟破りの農業高校ラブコメ第３弾！悲しみを肥やしに変えて―立てよ！農民。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[とら]

なんか今回凄かった…うん、色々な意味で。もう三巻だけれども、何となく一冊の流れ？構成？が定まってきた様な気がする。…と言ってもそれはめちゃくちゃ簡単な事で、最後の一話は農業の抱えている問題について描いて、それ以外は超おふざけ話、と言うだけの事である(笑)でも気のせいかもしれないけれど、その超おふざけ話の方にも真面目モードの話が増えてきている、侵食してきている気がするのだ。丸々一巻おふざけって訳にもやっぱりいかないし、評判良かったのかもね。９対１くらいのこの割合がもう何だか心地良くなってきている自分がいる。

2014/02/01

[shin]

無農薬の野菜作りに拘りを持つ継の家庭事情が垣間見える3巻。前巻のラストが落ち着いたと思ったら良田さんやベッキーが絶好調すぎてインパクト抜群だった。農業とガンダムの組み合わせはしっくりきて、逆シャア的掛け合いには笑いを堪えきれなかった。ベッキーは大暴走でやりすぎ感もあるが、残念さここに極まれりだった。農薬の功罪など答えの見えない問題に切り込みつつ、パロディを通して描かれる農業の現実、視野の広がる継の変化や突き抜けたキャラの変態性などが丸ごと楽しめたお話でした。耕作や農の実家が関わりそうな引きで次巻も楽しみ。

2013/07/06

[KUWAGATA]

表紙のアラフォー含めて、いろいろやりすぎちゃった感のある三巻ですが、読み応えはありました。重たくて真面目に取り上げたいテーマだからこそ、楽しく、時には少々お下品に。それでいいと思います。農業は、いろいろな問題が山積している分野。だからこそ、これからもいろんな問題を楽しく取り上げて、長く続けてほしいです。アニメ化とか、見てみたいなあ。このままの内容だったら、深夜枠でもアウトっぽいけれど(笑)

2012/06/01

[Yobata]

耕作を取り巻く田茂農林はいつも通り変態的ハイテンション。FFJ,農業クラブの集い、ベッキーのクッキング教室、バイオ鈴木のBL漫画、農と林檎のダイエット、良田の伝説の授業、ミツバチとの戦い、そして継の父親が退学させようと学校にやってきて、野菜販売対決に発展する…。まさかの百合オチした前回。結局みのぶよと会員番号10010で元の鞘にwそしてもののけ姫パロの独神からいつも通りの露骨パロディネタwベッキーのカツオブ下ネタにバイオ鈴木のBLは絶好調wしかし今回はなんていっても良田さんのホルスタイン姿だなw無邪気な→

2013/05/06

[流言]

『諸君らが愛した農業は死んだ！　何故だ！？』。綿密に積み重ねられた取材・調査にハチミツをぶちまけるようにして描かれた二律背反のライトノベル。『ライトノベルで農業に親しんでもらおう』とか『楽しんで農業を理解してもらおう』といった気持を見せない突き抜けた姿勢がいっそ心地よい。『有機農業は結構だが実際に食生活を支えているのは効率化された慣行農業だ』『農地は荒廃しているかもしれないが農業者がサラリーマンになったら悪いのか？』と現実に即しつつも伝えづらいことをがつんと述べてくれる点は農業者としてカタルシスを感じる。

2014/11/28