ソフトバンク新書<br> 本当は間違いばかりの「戦国史の常識」

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本当は間違いばかりの「戦国史の常識」

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  • サイズ 新書判/ページ数 271p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784797368765
  • NDC分類 210.47
  • Cコード C0221

内容説明

戦国時代のエピソードは、しっかりした史実の検証がなされないまま、江戸時代あたりに成立した“通説”が今なお無反省に語られているケースが少なくない。また、小説家などによってフィクションまがいの“奇説”が唱えられ、それがあたかも歴史的事実として受け入れられている。本書は戦国史の誤解を見直し、ヒーローたちの真実を骨太に明らかにする画期的な戦国史。

目次

プロローグ 戦国時代、日本は世界の最先進国だった
第1章 室町時代は冴えない時代ではない
第2章 平清盛をお手本にした織田信長
第3章 ナポレオンの先駆者だった豊臣秀吉
第4章 日本を儒教の国にした家康・心の闇
第5章 信玄や謙信の石高は百万石もなかった
第6章 信長より前に上洛した大内・三好の末路
第7章 大航海時代の主役になれず鎖国で引きこもり

著者等紹介

八幡和郎[ヤワタカズオ]
1951年滋賀県大津市生まれ。東京大学法学部を卒業後、通商産業省(現経済産業省)に入省。フランスの国立行政学院(ENA)留学。大臣官房情報管理課長、国土庁長官官房参事官などを歴任後、現在、徳島文理大学教授をつとめるほか、作家、評論家としてテレビなどでも活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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現在葬送のフリーレンのコスプレ中・寺「葬送のフリーレンて何や!」

67
この八幡和郎という人の歴史本はなかなか面白くて嫌いではないのだが、この本が発表された当時の大河ドラマが『平清盛』だったからか、「平清盛をお手本にした織田信長」という章があって眉唾な面もある(系図の上では信長は清盛の末裔ではあるが)。信長秀吉家康の中では圧倒的に秀吉を讃えているが、著者略歴を見ると、秀吉の城があった滋賀県出身だったりする(別に良いのだが)。今では否定されている話なども出てくるが、その指摘は興味深いものも多く、戦国史好きが読んでも決して損する本ではない。ただし多少割り引いて読むべきだとは思う。2018/05/20

maito/まいと

11
日本史では未だに、通説として人々の基準になっていることがたくさんある。それらのほとんどが、史料が曖昧だったり、歴史小説がそのまま通説になっていたり、と様々。作品上ならそれでもいいのだが、「歴史」の正誤ということなら、限りなく正しい(正確な)事実でなくてはならない。本書のような観点は今後ますます重要になると思う。ただ、著者の通説を疑ってかかる姿勢には共感するが、持論(思い込み?)ありきな論調が見られるのが気になる。せっかくだから首尾一貫史料主義でいてほしいのだけど・・・2012/07/26

YOS1968

10
冴えない時代と呼ばれ、逆臣の誹りも絶えない足利幕府の室町時代。それに続く戦国時代まで新たな視点を提供してくれる良本。これまでの定説を偏見と一刀両断し、その時代の魅力を、説得力を持って描いています。愚挙とされてきた足利義満の海外貿易政策も評価し、「女性不信の家康が儒教を日本に持ち込んだ」と大胆発言満載です。2012/06/17

ろんぐ@銀河連邦共和国

3
今まで聞いたことない視点を提供してくれる一冊。なるほどと思えるところも多いが、ところどころ本当に?と思うところも。2013/06/12

kurayamadasoga

3
この本でも少し触れているが、この著者には戦国時代に入る前の室町時代に特化した一冊を出して欲しい。2013/06/03

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