サイエンス・アイ新書
ビックリするほど遺伝子工学がわかる本―遺伝子診断から難病の治療薬、クローン、出生前診断、再生医療の可能性まで

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  • サイズ 新書判/ページ数 191p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784797365429
  • NDC分類 467.2
  • Cコード C0245

出版社内容情報

人類の未来は遺伝子工学の進歩に左右される

遺伝子工学を知らなくても、わたしたちはこの技術を利用した遺伝子診断キットやさまざまな治療薬、出生前診断サービスなどを使っています。
さらに今後期待されるiPS細胞を使った治療も、この遺伝子工学を利用した治療なのです。
本書ではこの遺伝子工学について、どういう技術かを基礎のキソから解説するとともに、その可能性について紹介していきます。

第1章 遺伝子工学とはどんなものか?
1-1 わたしたちの生活を激変させるテクノロジー
1-2 遺伝子クローニングとはDNAを大量にコピーすること
1-3 ヒトもイヌもスギも細胞でできている
1-4 生物は細胞の集まりで、細胞にも世代交代がある
1-5 子が親に似るのは遺伝子が受け継がれるから
1-6 二重らせんの遺伝子は美しい
1-7 遺伝情報はDNA、RNA、タンパク質の順番に流れる
1-8 塩基配列からアミノ酸配列への秘密の暗号
1-9 リボソームはタンパク質を生産する工場である
1-10 大腸菌に感染するウイルスから見つかった制限酵素
1-11 制限酵素はハサミ、DNAリガーゼはノリ
1-12 遺伝子組み換え技術は種の壁を乗り越えるか
1-13 遺伝子組み換え技術とはどんな技術なのか?
1-14 微生物に有用タンパク質をつくらせる
1-15 ベクターは遺伝子の運び屋である
1-16 λファージは便利なベクター
1-17 タンパク質やDNAをどのように分析するのか?
1-18 かつてDNAの合成は大変だった
1-19 これが最新のDNA合成技術だ
1-20 ヒト細胞ではプロセッシングによってmRNAが成熟する
1-21 ヒト遺伝子を使ってタンパク質をつくらせる
1-22 ほしいDNAをいくらでも増やすPCR法

第2章 遺伝子工学でこんなことができる
2-1 プロテイン・エンジニアリングで医薬品がどんどんできるか?
2-2 タンパク質でできた薬は万能ではない
2-3 タンパク質の形を決める共有結合、水素結合、イオン結合
2-4 タンパク質の変性と復元のプロセス
2-5 スーパータンパク質ってどんなもの?
2-6 スーパータンパク質はこうしてつくる
2-7 遺伝子組み換え技術はまだ完成していない
2-8 未知の遺伝子のはたらきを調べるには?
2-9 ヒトと同じ原因をもった疾患マウスのつくり方
2-10 新世代の薬、アンチセンス薬
2-11 メタロチオネインは生物のピンチを救うタンパク質
2-12 スーパーマウスをつくる?@
2-13 スーパーマウスをつくる?A
2-14 クローンヒツジ「ドリー」の誕生
2-15 バイオマスからエネルギーと有用物質を獲得する
2-16 ホタルの光で食品の微生物による汚染を調べる
2-17 カイコがエイズの薬をつくる
2-18 カイコがつくったインターフェロンはネコもイヌも救う

第3章 ヒトの病気にかかわる遺伝子
3-1 感染症と内因性の病気
3-2 遺伝性疾患ってどんな病気?
3-3 環境要因と遺伝子要因
3-4 健康人の細胞、遺伝子、タンパク質のはたらき
3-5 病気のときの細胞、遺伝子、タンパク質
3-6 遺伝子の住所を決める遺伝子マッピング
3-7 日本人の宿敵は、がん、心臓病、脳卒中である
3-8 がんは遺伝子のダメージによって起こる
3-9 がんの20パーセントは移る
3-10 肥満は万病、とりわけ生活習慣病のもとである
3-11 肥満の判定のしかた
3-12 ブームの火つけ役となったレプチンの発見
3-13 肥満の原因は変異だった
3-14 遺伝子から病気を調べる
3-15 DNAオリゴマーによる遺伝子診断
3-16 これがDNA鑑定の技術だ
3-17 遺伝子診断の意味
3-18 出生前診断とはなんだろう?
3-19 ヒトゲノム計画はどうなった
3-20 再生医療のカギはiPS細胞
3-21 世界初のiPS移植

【著者紹介】
1955年、北海道に生まれる。薬学博士。がん、糖尿病、遺伝子研究で有名なシティ・オブ・ホープ研究所、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)、カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)などの博士研究員を経て、イリノイ工科大学助教授(化学科)に。遺伝子の構造やドラッグデザインをテーマに研究生活を送る。帰国後は、生化学、医学、薬学などライフサイエンスを中心とする執筆活動を行う。著書に、『よみがえる脳』『脳と心を支配する物質』『がんとDNAのひみつ』『ウイルスと感染のしくみ』『とことんやさしいヒト遺伝子のしくみ』『マンガでわかる自然治癒力のしくみ』『がん治療の最前線』(サイエンス・アイ新書)、『脳地図を書き換える』(東洋経済新報社)、『心の病は食事で治す』『食べ物を変えれば脳が変わる』(PHP新書)、『ドキュメント 遺伝子工学』( PHPサイエンス・ワールド新書)、『ビタミンCの大量摂取がカゼを防ぎ、がんに効く』(講談社+α新書)、『日本人だけが信じる間違いだらけの健康常識』(角川oneテーマ21)、『初めの一歩は絵で学ぶ 生化学』(じほう)など多数。

内容説明

遺伝子工学を知らなくても、わたしたちはこの技術を利用した遺伝子診断キットやさまざまな治療薬、出生前診断サービスなどを使っています。さらに今後期待されるiPS細胞を使った治療も、この遺伝子工学を利用した治療なのです。本書ではこの遺伝子工学について、どういう技術かを基礎のキソから解説するとともに、その可能性について紹介していきます。

目次

第1章 遺伝子工学とはどんなものか?(わたしたちの生活を激変させる遺伝子工学;DNAクローニングとはDNAを大量にコピーすること;ヒトもイヌもスギも細胞でできている ほか)
第2章 遺伝子工学でこんなことができる(プロテイン・エンジニアリングで医薬品がどんどんできるのか?;タンパク質でできた薬は万能ではない;タンパク質の形を決める共有結合、水素結合、イオン結合 ほか)
第3章 ヒトの病気にかかわる遺伝子(感染症と内因性の病気;遺伝性疾患ってどんな病気?;環境要因と遺伝子要因 ほか)

著者等紹介

生田哲[イクタサトシ]
1955年、北海道に生まれる。薬学博士。がん、糖尿病、遺伝子研究で有名なシティ・オブ・ホープ研究所、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)、カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)などの博士研究員を経て、イリノイ工科大学助教授(化学科)に。遺伝子の構造やドラッグデザインをテーマに研究生活を送る。帰国後は、生化学、医学、薬学などライフサイエンスを中心とする執筆活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まるたろう

0
著者の著作を読むのはおそらく三冊目。 難しいテーマを優しく料理するのがとてもうまい。2017/07/12

中性子星

0
DNAの説明から始まり結構わかりやすく解説されている。復習がてら読みました。この本では、工学に注目を置いているので、研究者が作った企業名とかが結構出てきていて、研究がお金に直結する分野なんだなと感心した。ヒトゲノム計画も宇宙開発に似た話で10年も短縮するとか、競争させるとやっぱ違うね。2018/06/15

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