内容説明
会社の同僚と、古くからの友人と、一人でふらっと訪れた先で見ず知らずの他人と、触れ合い、語らう酒場。酒と酒場をこよなく愛する酒徒が、全国の酒場を知り尽くしているからこそ語れる、酒場での振る舞いと嗜み。軽妙洒脱な文章とともにディープな薀蓄とノウハウを堪能することで、酒場での時間がより有意義になる“酒道のバイブル”。
目次
第1章 酒に交われば
第2章 店に交われば
第3章 街に交われば
第4章 人に交われば
第5章 ニッポンに交われば
第6章 酒と薀蓄
著者等紹介
吉田類[ヨシダルイ]
酒場詩人。1949年高知県生まれ。仏教美術に傾倒し、シュール・アートの画家として活動、パリを起点に渡欧を繰り返す。後にイラストレーターに転身し、90年代からは酒場や旅をテーマに執筆を始める。俳句会「舟」を主宰。酒場と酒場をめぐる人間模様をテーマにした著作多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
k5
56
最近、呑んでばかりいるので酒シリーズ①。吉田類さんの本とかテレビとかみると、自分の身体がどんどんおっさんの浸透圧になっているのだなあ、と感じさせられます。文章も料理のバランスもなんかいいのだよな。李白、若山牧水、内田百閒といった呑兵衛文人のエピソードも元気づけられます。なお自分、東京の東側に棲んでいるので出てくる場所の親和性がめっちゃ高いです。もっと呑もう。2024/07/06
ヒカル
9
最近家飲みばかりですが、じゃんじゃん外で飲もうという気になりました。一見の飲み歩きは、まさにささやかな巡礼であり、酒場は聖地となる、か。2012/06/03
たっきー
8
タイトルにある「作法」というほどの内容ではなく、東京近辺の居酒屋紹介がメイン。その他酒にまつわるうんちくなど。酒について詠まれた歌の紹介があるのが類さんらしい。お酒を呑みながらゆったり読むのも良さそうな1冊。2015/06/03
たっきー
7
電車書籍にて再読。「総じて酒場の愉しみ方の基本は〝ツウぶらないこと〝だ」とあるように、蘊蓄を垂れたりせず、お酒を美味しく楽しく飲むのが自分にも周りにも良いなと思う。(著者はTV「酒場放浪記」でも本当に楽しそうで、観るのが楽しい)2023/01/02
壱萬参仟縁
7
評者の地域ではBS-TBSで昨晩みられる「酒場放浪記」。SBCの中澤佳子アナとタグを組む番組を提案したいが。この人はアイドルぶっているが、実は、相当な酒豪のようである。酒場の詳解も。評者は親父が飲んだくれだから、絶対に飲んだくれにはなっていない。そもそも飲み会というのはあまり好きになれないのだが、なぜか、TVでやってるのは人情あるローカルな集いの場でもあり、そこは評価している。本書は全体として、酒場ガイドブックという感じがする。内田百閒は70歳で毎日五合酒だと(80頁~)。酒は百薬の長か。小生はワイン派。2013/04/23