内容説明
19世紀のイスラム教指導者アルジャーマーが書き記した文書が存在する―その情報をつかんだ米国務省は、幻の文書が眠る隠し砦の捜索に乗りだした。イスラムと西欧との和解をもたらす文書を切り札に、リビアとの平和条約締結を目指すのだ。しかも文書は、秘宝“エルサレムの宝玉”とともに隠されているという。そのリビア上空で、米国務長官が乗った飛行機が忽然と姿を消した。
著者等紹介
カッスラー,クライブ[カッスラー,クライブ][Cussler,Clive]
1965年から執筆活動をはじめ、1973年に架空の組織であるNUMA(国立海中海洋機関)に所属する特殊任務官ダーク・ピットのシリーズ第1作『海中密輸ルートを探れ』で作家デビュー。以後、同シリーズをはじめ、作品は世界的なベストセラーとなっている。印税をもとに実際にNUMAを設立し、多くの沈没船や行方不明船を発見している
伏見威蕃[フシミイワン]
翻訳家。早稲田大学商学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
133
ジェームズ・ロリンズといいカッスラーもかなり歴史的な事件が好きですね。そこから説き起こして現在の事件につなげていくのがうまいというか、いつもながら楽しめます。上巻では偽装船のオレゴン号がソマリアの武装勢力の指導者を生け捕りにしようとしたり、アメリカの国務長官が乗った飛行機が消えてしまいということでまさに様々なことが起きて楽しめます。2017/02/19
中島直人
5
(図書館)読了2020/01/19
yasu7777
4
★★★★☆ 読書メーター 開始以来1200冊目に到達しました。 舞台を中東に変えるとまた一段と面白味が増してきます。2017/02/20
Richard Thornburg
4
感想:★★★★ オレゴンファイルシリーズ第4弾! 今回の舞台は北アフリカはリビア。 19世紀のムスリム指導者の遺した文書の存在と、平和条約締結に見え隠れする国家間の外交的な駆け引き・・・ ちょっとハデ目の戦闘シーンは本シリーズならでは。 かなりいろいろな要素を詰め込んでいるのに、さらりと読ませてしまうあたりの安定感はさすがカッスラー先生! 黒幕が見え隠れし始めたところで下巻へ。2014/02/10
pangea74
2
冒頭で描かれるのはソマリアの武装勢力のボスを捕まえる任務だけど、例によってオレゴン号の艤装を生かした大捕りものになっていて、銃弾やRPGが飛び交う派手な活劇が展開。前半の任務が完了して間もなく、今度は行方不明となった米国務長官を捜索するオレゴン号一行。舞台を陸上に移したところで、見た目はボロだけど、実は特殊装備搭載のトラック(通称PIG)が登場。砂漠で陸上版オレゴン号ともいうべきPIGが敵の攻撃をかわしつつ、機関銃やミサイルで反撃する様子が痛快でした。カブリーヨ会長も単身で敵の根城に潜入して無茶してます。2019/03/14